④書画 表装の種類

◆丸表装 
同一に切地を以て全体を表装したるをいう。

◆大和表装 
上下と中廻りと別種類様の切地を以て表装せるをいう。

◆輪補 
左右の柱が極めて幅狭きものの事。

◆刳抜表装 
小点の書画を表装するに当り、幅広き切地の中央を切り取り、其切り取りたる所へ書又は画を入れて表装するものをいう。

◆臺張り 
小点の書画を、先ず紙又は絹の上に貼り、而して後より其周囲に表装をなしたるものの事なり。

◆画き表装 
書画の上下左右等、其表装すべき部分の模様を全部画きたるものの事。

◆中廻り 
大和表具に仕立てたる画の四方に相当する部分の称呼にして、又略して単に中ともいう。

◆柱 
画の左右の両側をいう。

◆明朝 
左右の柱の両側へ更に極めて細きへりを付けたる部分をいう。

◆一文字 
画の上下の端へ横に幅狭き切れを付けたるもの。

◆風帯 
軸の上の端より、画の上方の所へまで垂れし二筋の幅狭き切れをいう。

◆一風 
一文字並に風帯という事の略称。

◆軸 
掛軸の真棒の両方に付着したるもの。

◆発装 
掛軸の上端乃ち捲き仕舞いの所に付けたる細長き半円形の木をいう。

◆裏巻 
掛軸を捲き終りたる時、外側へ出る所の部分をいう。

◆捲留 
裏捲きの所へ貼りし見出しの紙。

◆啄木 
掛軸を捲き終り、それをグルグルと捲いて括る所の紐をいう。