◆金襴
金糸を混織したる上品なる織物。
◆絽金襴
絽の様に織りたる金襴。
◆竹屋町
絽金襴に比しヨリ多く目の粗き金襴の事。
◆緞子
種々なる模様を織り出したるもの。
◆金入り緞子
金糸を混織したる緞子なり。
◆遠州緞子
普通の緞子よりは、やや太き糸を以て織りしもの、緞子の一種なり。
◆都緞子
幾分か綿糸を交織したる緞子。
◆繻珍
種々なる色糸を以て、模様を織りたる絹織物をいう。
◆金入り繻珍
金糸を交織したる繻珍。
◆唐繻珍
志那にて製織したる繻珍の事。
◆綿珍
綿糸にて織りし繻珍をいう。
◆パー
茶色か又は景色の無地の絹織物の事。
◆斜子
衣服用の斜子と同じ無地の織物。
◆太袿
節のある太き糸にて織りし、袖の如き無地の絹織物の事。
◆細袿
細き糸にて織りし無地の絹。
◆蝋箋
種々の模様を打出したる、光沢ある一種の古き紙にして、蝋を引きたるものなり。
◆揉み紙
手にて揉み、不規則なる雛模様を作りたる紙の事。
◆袿唐紙
太袿に似たる模様を有する紙。
◆栗皮茶
濃き茶色が猶其上にやや黒みを帯びたる紙なり。