⑥書画 軸の種類

◆牙軸 
象牙を以て作りたるを牙軸という。同じく牙軸にても種々あり。心のなき物をシン去りと称し、最優等品とす。次に皮の付着せるものを皮目と称し、二等品となす。又牙軸の心の処を去り、玉 形にて埋めたるを印杲軸と称す。

◆春日軸 
鹿角にて作りし軸の事なり。

◆角軸 
種々なる動物の骨を以て作りし白色の軸をいう。

◆金軸 
赤銅又は真鍮等に、種々の模様をつけたる軸の事なり。

◆水晶軸 
水晶を以て製したるものをいう。硝子の模造品多し。注意を要す。

◆竹軸 
胡麻竹又は班竹にて作りたる軸の事

◆櫻軸 
櫻の木にて作り、黒く塗りたるもの。

紫檀軸 
紫檀の木にて作りたる軸。

◆巻き軸 
軸心の両端を現し、之を切地にて巻き、別に軸を付けざるものをいう。

◆その他 
七宝軸、陶器軸、蝋石軸、染付軸、堆朱軸等あり。