◆牙軸
象牙を以て作りたるを牙軸という。同じく牙軸にても種々あり。心のなき物をシン去りと称し、最優等品とす。次に皮の付着せるものを皮目と称し、二等品となす。又牙軸の心の処を去り、玉 形にて埋めたるを印杲軸と称す。
◆春日軸
鹿角にて作りし軸の事なり。
◆角軸
種々なる動物の骨を以て作りし白色の軸をいう。
◆金軸
赤銅又は真鍮等に、種々の模様をつけたる軸の事なり。
◆水晶軸
水晶を以て製したるものをいう。硝子の模造品多し。注意を要す。
◆竹軸
胡麻竹又は班竹にて作りたる軸の事
◆櫻軸
櫻の木にて作り、黒く塗りたるもの。
◆巻き軸
軸心の両端を現し、之を切地にて巻き、別に軸を付けざるものをいう。
◆その他
七宝軸、陶器軸、蝋石軸、染付軸、堆朱軸等あり。