毎月ご好評のカタログご注文受付中です!

カタログ147号


今月もご好評頂いております。
徳本 上人 「六字名号」147-002
金森 南耕 桃太郎 147-045


その他珍品、殆どが一点物です!

比田井天来 慈光通岳 田中仙樵 南条文雄 大観文珠 赤松連城 

中村岳陵 尾形月山 小林雲道人 Etc
お問い合わせやお買い取りも随時お受けしております!

先日4月3日には夜桜能にご招待頂き拝見致しました。
個人的に人生初の靖国神社
しかも通常なら18時30分で仕舞ってしまうのに夜に入場。
能を屋外でみられるなんて風流なお客様が沢山並んでおられました。
毎年行っているようです。


今年は満開とは行かず、葉桜という感じでしたね。


「天鼓」 
「あらすじ:中国・後漢の時代、王伯・王母という夫婦に授かった子ども「天鼓」は、不思議な生い立ちでした。この子は、王母が、天から鼓が降って胎内に宿るという夢を見て授かりました。するとその後、本当に、妙なる音色をたてる鼓が天から降ってきました。天鼓は、この鼓とともに育ちます。」

「その鼓の発する音は、大変に素晴らしく、人々を感動させ、悦びを導くものでした。そのうわさが皇帝の耳に入り、鼓を召しだすようにとの勅令がくだされます。ところが、天鼓はこれに応じずに鼓を持って隠れてしまいます。しかし、あえなく捕らえられ、呂水に沈められてしまいました。鼓は、宮殿に運ばれてさまざまの楽師が試みに打ちますが、主の天鼓を失ったためか、全く音を発しません。誰が打っても鳴らないため、皇帝は、天鼓の父・王伯に鼓を打たせよと、勅使を送って召しだします。王伯は、鼓が鳴らなければ自分も殺されるのを覚悟で宮殿に上がり、わが子への思いを胸に鼓を打ちます。」

「すると、この世のものとは思われない音色が鳴り響きました。」
→この場面が最高な瞬間です、実際に太鼓の音は響きません。観客の想像上の鼓の音色に、全てはゆだねられているのです!

「感動した皇帝は、王伯に褒美を与えて帰し、天鼓の冥福を祈るため、呂水のほとりで管弦講をおこなうことにしました。講の当日、皇帝が呂水に御幸すると、天鼓の霊が現れ、懐かしい鼓を打ち、管弦に合わせて、ひとしきり喜びの舞を舞います。楽しげに舞う天鼓は、ほのぼのと夜が明け、空も白む頃に現か夢ともつかないようにして、消えていくのでした。」

みどころ
「前半では、わが子である天鼓を失った王伯の、悲運の別れに対する情愛と嘆きを中心に描き、後半では一転して、天鼓という神秘的な存在の芸術に遊ぶ、自由闊達な精神を中心に描いています。前後で老人から子どもへ、シテが大きく入れ替わり、対比の妙があるところに、もう一つの天鼓である不思議な鼓をからませ、非常に魅惑的な芸術性の高い物語に仕上がっています。」

引用:http://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_021.html

後半、太鼓の音の鳴る部分は現実ではない幽玄の世界、時間を示している。
童子の無邪気な舞は明るく、今まで持ってきた能のイメージと又ひと味違い、新鮮でした。