サツキ盆栽

先日上野公園でサツキ盆栽の品評会がひらかれていました。

サツキはツツジ科の植物で、山奥の岩肌や渓流沿いに自生します。
日本で最も庭木に用いられる植物であるという統計が出ています。(要出典)
何点か撮影してきました。作者や作品名は控えておらず、あしからずです。

立派な双幹です。吹流しも力強いです。
葉の密度もあり、重心も低めに作られていて、ずっしりと構えています。


幹が左右に曲線を描くように曲がっている木を模様木と呼びます。
枝順がよいです。

模様木が見事です。
根張りが見応えがあります。
地中で分岐した根元の部分が、風雨に晒されて表土から浮き出して露出している状態を根上り(ねあがり)と呼びます。


見事な文人木(ぶんじんぎ)ですね。
このような中国の南画に見られる様な樹形を文人木と呼びます。明治時代の文人達に好まれたのが由来だそう。
そして根連なり(ねつらなり)ですね。
3本以上の根が癒着して1つに繋がっているようですね。素敵です。
中国山水画のようなあっけらかんとした雰囲気が良いです。

盆栽はもとは、中国の南宋時代から始まった愛石趣味が平安時代日本に伝わったことに始まります。
もともと「盆景」というお盆の上に土や砂、石、苔や草木などを配置して自然の景色をつくりから派生しました。
水石や箱庭もそうですね。

今日は盆栽とともに掛ける山水画のご紹介です。


商品番号:91403567
作品名:「山水」
作家名:中村 不折
総状:195×52.7 cm
メモ 1絹本・淡彩・状態並(ヤケ少々、ノリシミ少々、オレ少々)一文字金襴・廻し緞子(表木ナメ少々)合箱
http://jikoh.co.jp/?p=9756

お次は古画。
もしタイムマシーンのようなものがあったら、今年の夏休みはこの絵の中に行きたいです。

商品番号:91302580
作品名:「古画 水墨山水」
作家名:無落款(画)伊達 翠雨(箱書)
総丈:179×39.3cm
メモ 1紙本・水墨・状態並(オレ少々、オレ部分キレ少々、全体にイタミ欠損跡有)一文字中廻金襴・上下緞子・牙軸・翠雨箱書
メモ 2翠雨=仙台藩亘理郡坂元館主。画を東東莱に学ぶ。大正十三年歿八十七歳
http://jikoh.co.jp/?p=8002


最近盆栽文化の輸出が盛んですね。
米国やヨーロッパにも盆栽協会があり、イタリアには盆栽の専門学校もあるそうです。
(日本に盆栽専門学校はありません。)

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http://jikoh.co.jp/?page_id=291