仮面の世界①

仮面、マスク、お面…仮面は儀礼、祭、宗教行事など、非日常の場面に多く登場します。
仮面のはっきりした起源は今もまだわかっていないそうです。
日本では縄文時代に土面が使われていたように、およそ1万年前にはあったそうです。
今回はそんな「面」をご紹介します。


作品名:「翁面」
作家名:羽生 光喜
内寸:高19.7×15
メモ 1:状態良(ホコリヨゴレ極少)裏に「光喜」焼印・合箱
メモ 2:能面師、 著者に 羽生光喜能面集など、
商品番号:80615263
http://jikoh.co.jp/?p=7727
長いあごひげ、大きな眉は白色尉(はくしきじょう)です。
翁の役を務める役者は直面で登場し、舞台上で面を着けます。
「翁面」は安らぎと知恵を象徴します。
天下泰平、五穀豊穣の祝福、「翁」は永遠の笑みを絶やさず平和を願います。


作品名:「木彫 舞楽面 陵王」
内寸:(顎除く)30.5×18
メモ 1:状態良(龍頭部端・口先カケ極少)
商品番号:91303083
http://jikoh.co.jp/?p=7828
雅楽の曲目の一つ。管絃にも舞楽にも奏される「蘭陵王」。
北斉の蘭陵武王・高長恭の逸話にちなんだ曲目で、眉目秀麗な名将であった蘭陵王が優しげな美貌を獰猛な仮面に隠して戦に挑み見事大勝したため、兵たちが喜んでその勇士を歌に歌ったのが曲の由来とされている。
中国風の感じが残ると言われる美しい曲だそうです。

そして今回の中で1番特殊なものがこちら、

作品名:「野の仏 浄の面・道神面なる」
作家名:宮田 嵐村
内寸:(右)12.5×9×1.4(左)9.3×7.8×2.5
メモ 1:木彫・状態良(裏に押印)
メモ 2:jias日本国際美術家協会会員。信州の道神面をよく作る
商品番号:30510289
http://jikoh.co.jp/?p=5904
道祖神とは道の神で、その形は大概男女が寄り添う姿が石で彫られたものです。そのほかにも性器が彫られた道祖神も多数存在します。
その道祖神(性器)がくっついたお面の民芸品が長野県にあります。
作家の宮田嵐村はその民芸の普及に努めた方です。
宮田嵐村さんに関して↓下記の記事がとても細かく特集しています。
http://meicog.com/archives/category/meicog-3/doushinmen
読めば読むほどおもしろいです。
非作品- 戦前から存在する「民藝」という視点。

この道神面は長野県独特のものだそうです。
お面は、シャーマニズムと深く結びついています。
シャーマニズムとは、その地域に根付くものです。ここがこのお面の面白いところでしょうね。

太古から仮面の持つ役割は人間の自意識に深く関わってきました。
人間は仮面をかぶることにより、神や動物などに人格を変換しました。
また、自己の内面と、社会−つまり外界との遠い距離を埋める作業を行ってきました。

うーむ、仮面の持つ魔力に魅せ込まれるので記事はこの辺にします…
また機会があれば、お面第二弾をご紹介できれば…

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