観月之茶会

遅ればせながら9/27の観月之茶会をご紹介いたします。
上弦半月が夜半姿を見せてくれました。

残暑厳しい夏から、いよいよお茶会の季節到来です。

寄付のお軸は 松本 交山「猿猴捉月 対幅」 月に手を伸ばす姿が愛らしいこと

文晁、抱一に師事、江戸深川八幡境内の茶屋の主人、画・俳諧を修め法眼に叙せられる。
慶応二年歿八十三歳江戸深川生

床掛物は 十一世 松尾 宗倫「月 清光無何処」 
此夜一輪満 清光無何処=此の夜一輪満てり、清光何(いずれ)の処にか無(な)からん。
一輪の明月が皓々と輝いている
まさにこの茶会にふさわしいお軸です。

今回お花は趣ある花瓶がありましたので、秋の草花がいきいきと見えました。

花瓶は 「常滑 やぶれ 壷」

そのままでも存在感がありますが、やはり挿すことにより命が宿るような気がいたします。
お花は 秋草、芒、竜胆(紫、ピンク)吾亦紅、秋明菊、蓮の軒先の萩を二枝ばかり。
今回、秋明菊を月にみたててみました。
我流で生けておりますので、先生に一点だけ、と手ほどきを頂き
より月(秋明菊)が映えた感がいたします。
まず季節と、茶会の趣旨と、器をどう感じ取って生けるか。
細かい指導はなく、毎々おおらかに、楽しみに生けさせて頂けることが ありがたいです。
手ほどき頂いた写真がとれず、我流のままでお許しを。


香合 「時代 螺鈿光琳蒔絵 兎 香合」

あやしく光る二兎は、青貝、鉛、金銀蒔絵からの輝きです。

風炉先 「秋田杉幕板 露芝透かし 風炉先(関東間)」

釜 高木 治良兵衛「東陽坊釜」

風炉 「面取 道安 土風炉

茶入 「備前 瓢形 茶入」

茶碗(薄)朝日 光斎「鹿背 薄茶碗」
     寿楽「仁清 扇面流し 茶碗」

薄茶器 守屋 松亭・渡辺 喜三郎(合作)
    堀越 宗円(箱書)「花紅葉」

建水 「時代 砂張 建水」

蓋置 十六代 大西 清右衛門「一葉 蓋置」

水指 「祥瑞手 花鳥 染付 水指」

茶杓 奥田 宗春(造)松長 剛山(筒箱書)「銘 深山路 茶杓

菓子器 山本 出「備前 銘々皿」

今回このお月見にぴったりなお菓子を、先生がお持ち下さり、
菓子器に映えること!

文銭堂「かぼちゃ饅頭」
茶碗(濃)山田 山庵「柿の蔕 茶碗」

秋の長夜 鶴屋吉信「兎餅」も頂きました。

干菓子器 村瀬 治兵衛「沢栗 円相 干菓子器」

     鶴屋吉信「季のこよみ 桔梗」

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