謹賀新年-2014-

明けましておめでとうございます
旧年中はひとかたならぬご厚情賜り 大変感謝致しております
本年も蓮・慈光美術をよろしくお願い致します

新年あけてやっとのブログ更新となりました。
さて2014年のブログ書き初めは恵比寿様の記事です。
えびすは日本の神で、現在では七福神の一員として日本古来の唯一(その他はインドや中国由来)の福の神であります。
ゑびす、戎、恵比寿、恵比須…左脇に鯛を抱える姿が描かれます。
印象としては、関西や九州などで商売繁盛や五穀豊穣の神様として多くの信仰を集めていますね。
福神であり、古くからの海神・漁業の神様であります。
1月10日および、その前後には恵比須様をお祀りする神社仏閣などでおこなわれる戎社の祭礼「十日戎」が行われます。
「商売繁盛で笹持って来い」と言われ、福笹につける縁起もの(「小宝」または「吉兆」と呼ばれる)で、参拝客は、神社が授与する、野の幸・山の幸・海の幸を模した小宝または、小宝のついた福笹を購入しお参りします。
商人の地、大阪・今宮戎神社十日戎は日本一の戎祭りです。
また、兵庫県西宮市の西宮神社、待ち構えた参拝者が本殿への走り参りを行い、到着順に一番福から三番までを選ぶ「福男」も有名ですね。
大阪堀川戎神社、京都、奈良、福岡でも、十日戎はとても盛り上がるお祭りの一つですね。
福岡の十日戎は、地元の企業や商店が競って奉納しており、会社名の書かれた提灯がズラーッと並ぶのは迫力があります。
…と調べていると思ったんですが、関東の方ではあまり聞かない…とおもっていましたが、よく考えると山手線に「恵比寿駅」がありますね。
渋谷区恵比寿の地名は「ヱビスビール」に由来するそうです。
サッポロビールの本拠地であった恵比寿は、「恵比寿ガーデンプレイス」が開業してますが、ビール工場跡地の再開発事業ですね。
戦後1959年、ヱビスビールの名にあやかって西宮神社兵庫県)の恵比寿様の分霊を受け、恵比寿神社がつくられたそうです。(!)

今日は恵比寿様をご紹介です。
まずは本日の逸品、山崎 朝雲「木彫 恵比寿 大黒像」
言わずも知れた彫刻家朝雲朝雲高村光雲に師事し光雲の影響で、それまでの伝統的な木彫に、洋風彫塑の写実技巧を導入しています。

何も言わなくても良いです…素晴らしいです。

作品名:「木彫 恵比寿 大黒像」
作家名:山崎 朝雲
内寸:高21.4×17.8×14.5(竿高)33.6 cm
メモ 1:状態良(ヤケ大、鯛尾ひれ直し少々、竿後物)大黒台座背面に彫銘・箱入
メモ 2:木彫。文化功労賞。芸術院会員。帝室技芸員高村光雲に師事、同門の平櫛田中米原雲海らと日本彫刻会を結成。昭和二十九年歿八十七歳福岡生
商品番号:91404646

永冨 等穣「恵比寿大黒 対幅」

味わいよいですね。縁起を招いてくれそうです。

作品名:「恵比寿大黒 対幅」
作家名:永冨 等穣
総丈:175×37 cm
内寸:96×29 cm
メモ 1:紙本・水墨・状態並(ヤケ大、オレ大、オレ跡キレ所々有)一文字金襴・中廻緞子・上下袿揉紙・印のみ・合箱
メモ 2:初代等原は萩藩永代家老長門国阿武郡須佐邑主益田氏お抱え絵師で、運谷等益か等興に学んだと思われる。二代等岳、三代治良左衛門、四代等運と続き、等穣が五代を嗣ぐ。慶応元年歿
商品番号:90116246

【カタログお知らせ】

2014年1月のカタログ156号の受付は13日(月)より受け付け開始致します。
通常と異なる受付開始日となります、どうぞご注意下さい。
http://jikoh.co.jp/?page_id=21
156号にも「木彫 恵比寿 大黒」が掲載予定です。
156号をちょろっと先取りご紹介です。
狩野 元信、松林 桂月、第三十世 本賢、島岡 達三、十三世 表千家 即中斎(作)黒田 正玄(下作)、十四代 坂倉 新兵衛、北大路 魯山人…そうそうたるお名前上がります。
初代 前田 南斎「瑞雲扇面 巻葉盆 十二客」、御室窯、「河南天目 壷(見立て 水指)」、「木地 春草蒔絵 小棗」、七代 白井 半七…書ききれません、店主厳選面白いものめいいっぱいの156号となることお約束致します。
受付は13日から。どうぞお楽しみに!