もっと身近にお香道具

名残の茶会の後、先生が本物の伽羅をお持ちくださり、茶室を閉め切って、伽羅の香をきかせて頂きました。

香木は徐々に加熱され、当初まわってきた香と、二巡してきた香とでは、趣が変わっていくことを初めて体験いたしました。
さわやかで甘やかな香りから、徐々に濃さを増してくる、伽羅の香り。
こうしてみると、お香のお席の場合、トップの方は銘を言い当てるのは難しいのだなあ、としみじみ感じました。
人が去った後もしばらく伽羅の香りがたちこめ、幸いなことに自身にも残っておりました。
残り香
源氏物語の場面が浮かびます。

蓮ではお香道具、香炉や香盆などもございます。
最近ではアロマテラピーなどが主流で、日本の「お香」と言うと少しハードルを高く捉える方もいらっしゃるかもしれませんね。
もっと様々な方に、自然に身近に香に触れて頂きたいと思います。
書を遊ぶ時に香も焚いても良いし、例えば毎日座禅を組む際に、香が欠かせないという方もいらっしゃいますね。
ヨガや瞑想のお伴にも良いのではないでしょうか?

まずは香筒。
香筒は、名前の通りお線香を入れる筒のことです。

煎茶席では、香筒も飾ることがあります。
筒の栓を抜きここから1本抜き取り、火鉢や炉の炭で火を点け線香立てに立てます。

作品名:「銘 芳風 香筒」
作家名:後藤 太平
内寸:長さ31.7×2×1.9 cm
メモ1:状態良(蓋少々外れやすい)背面に金泥書銘・箱無し
メモ2:讃岐後藤塗創始者。玉楮象谷と親交を持ち、自らの文人趣味から独自に道具を制作、また明治期に堅牢な後藤塗を発案し漆器を大衆に普及させる。大正十二年歿七十歳
商品番号:91410086



さて、巨大な香炉をご紹介。

中央には七宝の文殊菩薩様。細やかで素晴らしい唐草紋様装飾に彩られています。

象の鼻、たいへんおもしろい。この龍耳の形も面白いです。あらゆる吉祥の文様が散りばめられています。
飾りものなどに大変よいどっしりした構えです。玄関や店舗などにいかがでしょうか?

作品名:「唐銅 獅子摘 文殊菩薩唐草七宝 龍耳 大香炉」
内寸:高93×50×35.5 cm
メモ1:状態良・明治頃か・箱なし・大きいです
商品番号:91402544

繊細な小さな香炉もございます。

お香を知らなくても飾っていたくなりますね。

作品名:「唐銅 童子 香炉」
作家名:白峰
内寸:高12.2×径10.4 cm
メモ1:状態良(肩に一ヶ所サビ少々)底に刻印・箱入(箱水シミ少々、所有者覚書有)
商品番号:91406544

土山 松泉「砧青瓷 香爐(聞香炉)」

聞香炉は、香道で用いられる香炉です。一般の香炉とは異なり、少し大きめのそば猪口に三つ足のついた形が基本です。

作品名:「砧青瓷 香爐(聞香炉)」
作家名:土山 松泉
内寸:高8.3×径8.2 cm
メモ1:状態良・底に押印・共裂・栞添・共箱
メモ2:初代恭仙四男。父恭仙、二代久宝に師事。上田義山老師より松泉と命名。茶道具を中心に作陶する。昭和八年生
商品番号:90716012

外は北風。
一日頑張って、疲れて帰ってきた自分へのご褒美にお香はいかがですか?
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