利休忌 観梅の茶会


本日は毎月恒例の茶道稽古でした。
西日本では連日の陽気で梅が満開だとの事ですが本日のお稽古は小雨の中、落ち着いた趣き茶事となりました。

寄付掛軸は、清水 比庵(歌)清水 三渓(画)「紅梅図 画賛 わが庭にうぐいす鳴かせ千金の春のあろじにわれはありける」

中原 南天棒「梅花枝上月三更」
自然の無情さをいったもので、仏教的無常観に近い。
俗世の中で無為に日々を過ごしている我々を、月夜の梅の花が、真実の道へと目を覚まさせるという意です。

明日2/28は利休忌でございます。
裏千家 玄々斎(賛)狩野 永岳(画)「利休居士画賛」

古作「菊割釜」形も量感もすばらしい釜。

吉田 萩苑「萩焼 水指」
とてもどっしりとし、大胆な釉がさながら雪の景色です。
「観梅」のテーマにコントラストを添え、梅の紅が映えます。

荒井 正春「梅絵 中棗」、「シミ竹 茶杓

渋谷 泥詩「萩焼 茶碗」水指と揃って残雪のようです。

お菓子は阿佐ヶ谷うさぎやさん「弥生」
大変上品なお味のねりきりでした。

陶華園 翠峰「萬古窯 青磁 菓子鉢」
菓子との色あわせが美しいです。

花は椿、平澤 九朗「瀬戸 耳付 花生」

茶席ではサルサダンスの話題も上がり、盛り上がりました。
侘び茶にて二月が暮れて行きます。
本日も大変お勉強になりました。