日本の煎茶器①

2回に渡り日本の煎茶器についてご紹介したいと思います。日本における煎茶道の開祖は、江戸時代初期に禅宗の一つである黄檗宗を開いた隠元隆蒅とされています。このことから、現在も全日本煎茶道連盟の事務局は京都の黄檗萬福寺内に置かれ同連盟の会長は萬福寺の管長が兼務することが慣わしとなっている。
形式化が進みつつあった茶道への反発に加え、煎茶自体が当時最新の中国文化であったことなどから、気の向くままに煎茶を飲みながら清談を交わす「煎茶趣味」が文人の間で急速に広まった。洒落ていますね。つねに、茶の湯の興隆は時代の最先端としての側面がありました。江戸中期になると売茶翁により、中国文化の模倣の域を出なかった煎茶趣味の世界に独自の方向が示され、さらに煎茶は江戸や京都・大坂を中心に上流階級に広く普及しました。

瑞芝焼(ずいしや)は和歌山県和歌山市の陶器。鈴丸焼、滅法谷焼とも呼ばれ、青磁が著名。寛政八年、岡崎屋坂上十次郎が紀州藩の官許を受けて開窯、藩の御用窯として発展を遂げます。初期には木米、初代六兵衛等が従事し、明治七年に三代で廃窯したが、五代目が美濃焼梅平窯で修行し復興、現在に至ります。

作品名:「瑠璃 煎茶 茶碗」
作家名:瑞芝焼
内寸:高3.7×径6.3
メモ 1:見込に銘々一字有・高台内押印・箱入
商品番号:60513139


西村春湖、備前焼。京都粟田焼の名工、青山春光に師事しました。明治の末粟田より伊部に来て築窯し伝統的なへら技術に基づいた細工物を得意とします。昭和二十八年歿六十八歳京都生岡山住。

作品名:西村 春湖
作家名:「備前窯 泡瓶(宝瓶)一双」
内寸:高5.3×径6×7
メモ 1:状態良・底に掻銘・共箱
商品番号:91409047



作品名:「蘭菊彫 竹香筒」
作家名:象道人
内寸:長さ38.5×径2.5
メモ 1:状態良(口縁竹ワレ・底イタミ直跡少々有)下部「象道人刀」彫銘・古色有
商品番号:91501589


作品名:「梨皮 変形 茶注」
作家名:小西 洋平
内寸:高7×8.2×9.4
メモ 1:状態良・底に掻銘・共箱(箱ヤケ少々)
商品番号:91402026

熊谷勝明は金工家、海野勝萊に師事しました。


作品名:「波に都鳥之模様 古銅 茶托」
作家名:熊谷 勝明
内寸:高1.8×径11.3
メモ 1:状態良・見込に刻印・共箱
商品番号:80115219


作品名:「唐物 錫 茶托 五客」
作家名:「伍合△造」刻印
内寸:高1.3×9.2×6
メモ 1:状態良(かなり茶シブ付着有)底に刻印・仕覆添
商品番号:71214080



作品名:「脩軒好 桐 爐扇」
作家名:硯堂
メモ 1:状態良・共箱
商品番号:50112085

煎茶の苦味成分に当たるカテキン類には、発ガン抑制作用や血中コレステロール、血糖、血圧の低下作用があります。これらは、生活習慣病になる原因として大きな問題となる症状ばかりで、さらにストレスや風邪予防に効果的で、虫歯予防や口臭などの消臭作用もあると言われています。煎茶にはカフェインが多く含まれているため、利尿作用や覚醒作用が期待できます。
最近ではペットボトルの緑茶飲料も味と個性を競いあっています。
緑茶という言葉で、久石譲さんの「Oriental wind」が耳の中に流れますね。しかし忙しい現代人には自ら触れに行かないと煎茶道と縁ある生活は送れなさそうです。
いかがでしょうか。商品のお問い合わせはお電話、メール、ファックスにてお待ちしております。
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