秋果

10月末に行った茶稽古の様子をお伝え致します。今年最後の風炉となりました。

まずは寄付から「春日 彫金 盤」岡部 達男
紅葉に鹿ですね。岡部達男は彫金家。東京美術学校卒で北原千鹿(せんろく)に師事しまいした。昭和5年帝展入選,12年から無鑑査出品。のち新文展,日展審査員。
信楽 やつれ 花入」
お花は、シンフォリカリホス(白)、アロニア(赤)、カンガルポー(黄)、ピンポン菊
秋の花を大胆にあしらいました。今月の稽古のテーマである「秋果」を感じて頂けますか…

「秋千々々々千秋 秋果 画賛」月舟 宗中(賛)円山 應震(画) 91309526

「佳日 紀元二千六百年祝典記念 あきはれと〜 画賛」川合 玉堂 91412086

「時代 金青貝入 香合」 91411027

「葉文 苫屋釜(風炉)」 91407123
「荒磯 鉄風炉(やつれ 風炉)」 91406566
織部 敷板」

備前 三猿 蓋置」金重窯
「時代 三島 細 水指」 91506996
「本場 野生桑 棗 一双」東京赤坂 小川 滋斎(詳細不詳)

「珠光好 蔦絵 茶桶」野村 得庵(箱書)
信楽 櫛目 建水」

お菓子は三鷹の和匠 高円さんの「柿」。
甘さが上品で大変おいしかったです。和三盆か何かの甘みと思われ、スゥっと軽やか。生地は求肥入り。
ヘタは柿のヘタが付けられています。秋を楽しめる和菓子でした。
備前 角皿」山下 譲治 91503026
「双子山 黒茶碗」野崎 幻庵

「斗々屋 茶碗」楽山窯造(清水 日呂志)

「沢栗 刷毛目 干菓子器」二代 村瀬 治兵衛
「銘 深山路 茶杓」 藤井 誡堂(筒箱書)91504043


杓構えの指導が厳しく入ります。

「重たい物は軽く、軽い物は重たく」見せる。
重たい物を軽く見せる…難しいのです。
ザ・インドア文化のように見える茶道ですが、涼しい顔していても、インナーマッスルが試されますね。
お茶会というのも裏方仕事、姿勢と筋力が大事ですな…と思う秋でありました。