五月 茶道稽古 初夏の会

五月も末に茶道稽古を行いました。
爽やかな季節、天気にも恵まれた初風炉の稽古でした。
五月といえば、端午の節句ですが三十日でした。
端午の節句端午の節句…とするのもくどいので、若葉の季節。薫風を感じれるような道具の揃えを楽しみました。


「雲無心」中川 宋淵 91507135
「雲無心にして岫(しゅう)を出(い)ず」《陶淵明「帰去来辞」から。「岫」は山の洞穴の意》
何事にも束縛されず、自然に従って悠々と生活すること。
宋淵は、禅僧、俳人臨済宗三島妙心寺派円通山龍沢寺十世、アメリカを巡錫して禅を能く宣揚しました。また飯田蛇笏の「雲母」に入り生涯を句境禅心のなかに過ごす。昭和五十九年歿山口岩国生まれ。


「藤 鉈籠」大上 宗照(詳細不詳)91602214
花は蕺(ドクダミ)です。ドクダミの古名は、しぶき。別名は魚腥草、地獄蕎麦と言うそうです。じごくそば……すごい名ですね。


「樹地紋 棗釜」白玉(詳細不詳)91402594

美濃焼 清風 水指」龍峯窯

「真塗 長板」渡辺 可映
「真塗 土風炉


「乾山 紫陽花 茶碗」加藤 利昇 91601851

「高麗 金海 茶碗」91602173

見事な高台ですね。


「江山 茶杓」山口 大痴
臨済宗紫野大徳寺塔頭興臨院住職、昭和六十年歿。


香合は、「青貝 香合」
雲淡風輕近午天
望春随柳過前村
傍人不識予心楽
得謂倫閑学少年
詳細不詳ですが「春日偶成」という題のようです。
「正午日の近くの晴天
劉さんは前川のそばで過ごしました
人々は私の心の音楽を知らない場合には
少年は学校を休んで一緒にすごしました(?)」


「鎌倉彫 ひらなつめ 波紋」輝(詳細不明)91601918
「時代 たがそで 棗」


「仁清瓷金波銀波図 台鉢」沢村 陶哉91602156
二代。芸術(技術)保存作家に指定。仁清・乾山風・染付を中心に茶華道用具・京風食器が主。大正七年京都生
菓子は俵屋さんの「青楓」

干菓子は「鮎ぼうろ」です。


五月は自然のあらゆるものが成長していく美しさを見せていますね。
梅雨の前のほんの短いさわやかな時間です。