2016年04月15日のつぶやき

遅くなってしまいましたが、月末恒例の茶会稽古の様子をレポート致します。

四月八日は灌仏会です。
お釈迦様や生誕地であるインドに纏わるものを沢山用意しました。


寄付には、竹田 益洲「ルンビニ所見」
お釈迦様がお生まれになった場所、ルンビニの園を描いた額を掛けました。
ここで摩耶夫人の右脇の下からお生まれになったと伝えられています。


「真 手桶 水指(見立)」
お花は椿と連翹。花祭りと言うだけに華やかに。


灌仏桶に甘茶を満たして、像に甘茶を掛けてお祝いします。
像は、お釈迦様が生まれて直ぐに四方に七歩ずつ歩かれて「天上天下唯我独尊」と言われたときの様子を表しています。
これは「自分という存在は誰にも変わることのできない人間として生まれており、あるがまま尊い。」と言う意味で、
灌仏会はお釈迦様の誕生をお祝いするだけでなく、私たちがかけがえのない命を生きているのだと自覚する日でもあるのですね。


本掛物は、東皐 心越の「誕生佛」


「樹地紋 棗釜」91402594
「遠山蒔絵 炉縁」91601651
「槌目 釣釜道具(裏用)」91502591


「南京手 赤絵 水指」91016601
「春秋棗 一双」91505677



お濃茶は「隅田川焼 都鳥 茶碗」20309152

五代 清水 六兵衛(造)関 精拙(箱書)「絵御本 鉢 銘 葉々清風」91602317


お薄茶は、平安 春峰「桜絵茶碗」

インドのラスゴラというお菓子を頂きました。
牛乳を丸められるようになるまで煮詰めて煮詰めて、それを蜜に漬けて作るお菓子だそうです。
牛乳と言えば・・・と、スジャーターの乳粥の供養のお話を聞けました。


水上 荘詠「多宝塔 色替り 飾香合」91502082
中に椿の葉を敷けば、香合に練香の香りが付いて劣化するのを防ぐことができるのだそうです。

お天気にも恵まれて、暖かい春の風を感じるお茶稽古でした。