2016年10月31日のつぶやき

すっかり秋も深まり、風炉ともお別れの季節です。

今月は名残の茶会でした。


まずは寄付掛物の紹介からまいりましょう。

05040522 青木 木米 「秋景山水図(甲申仲秋画於鑑水樓中)」


本床には、91602461 小堀 正和(歌)狩野 探原(画)
「山里を憂き身のほとのやどりとは すまておもひし心なりけり〜払子画賛」


91604301 「煤竹 手付花篭」
お花は、嵯峨菊、紫式部、萩、杜鵑草、万作、芒、水引草。
少しだけ先がしおれているような物を選び、寂れた感じを醸しつつ、
沢山の種類を活けて秋の実りを表現します。


90516031 玉楮 象谷 「堆刻 香合」
とても綺麗で、明治期に作られたとは思わなかった、と生徒さん。


91602624 「浜松文 尾垂 富士 釜」
91406566横河 三五郎(造)十二代 宮崎 寒雉(鑑箱書)
「荒磯 鉄風炉(やつれ風炉)」
この時期だからこそ。形もまた良いですね。
91401085  野村 得庵 「志野 土手造胴〆 水指 替蓋添」
ずしりと重い、面白味あふれる水指しです。


81215263 「呉器 堅手 茶碗」
お抹茶の緑が映えてとても綺麗ですね。
呉器茶碗とは、高麗茶碗の一種で、禅院で使われる御器に形が似ていることに由来します。
カリッとした焼きです。


91216016 山田 山庵 「柿の蔕 茶碗」
柿の蔕、独特の色合いです。


九代 長岡 空味さんのお茶碗です。
松江藩の御庭焼、楽山焼の九代また長岡住右衛門として五代となり、
名品の茶碗を中心とした茶陶を守り出雲楽山焼の近世の名工とされています。


91604725 「高取 菓子器」に 両口屋是清さんの「峰のもみじ」を・・・
お菓子が映える、器です。
深まりゆく寒さの中で、ほんの一瞬の色づく美しい季節を観ているようです。


「時代 栗材 白菜 盆」


91306589 「時代 網代 棗」
こちら、いったいどんな職人さんが作ったのだろうと気になりませんか。
もしや内と外、別々の職人さんが作ったのでは!?と色々と想像が膨らみます。

今月も非常に勉強になりました。
来月は炉開き。どんなお道具を集めましょうか、
今から楽しみですね!