2018年03月26日のつぶやき

少し早めとなりましたが、今年も誕生会のお茶会を開きました。
この会には必須のお軸
東皐 心越「誕生佛」
この方は、江戸初期の渡来僧。長崎興福寺に入り、水戸光圀に迎られ水戸天徳寺て、水戸祇園寺、高崎少林山達磨寺開山。詩文・書画・篆刻など中国の文人文化を日本に伝え、古琴は日本の琴楽の中興の祖、篆刻は独立とともに日本篆刻の祖とされる、とあります。元禄七年 五十八歳歿。
     
誕生佛には三拝し、甘茶をかけて再度三拝いたします。
後ろで 散華という、花弁の形をしたものを降り注ぎます。

そのお盆は螺鈿のものを使いました。

格調ある 宗康「唐銅 経筒花入」には蓮で育てている 椿 出雲大社をいけました。
紅の色合いがとても映えます。

寄付には、額 竹田 益州ルンビニ石像 摩耶夫人 釈尊 佛異母マカハジャハダイ」を。
ルンビニはネパールの小さな村で、昔王宮の果樹園があったところです。
マーヤ夫人が出産の為帰省途中 こちらでシッダールタ王子、後の釈迦が生まれたとされています。

お茶碗は「高取焼茶碗」ですが、釉がたっぷりとしていて、本当に珍しい、すてきな色合いの
お茶碗でした。
畑辺 玄機「唐原焼 花三島手」は花祭りにかけて選らんでおります。


水指は 華やかな 西村 徳泉「金襴手 腰捻 水指」
茶杓は 十二代 黒田 正玄「竹 茶杓
今回注目すべきはインドのスイーツ「チャムチャム
昨年は 店主お気に入りの「ラスゴーラ」でしたが、同じ牛乳からできております。
こちらの方が幾分柔らかめでしょうか。
甘い甘い汁は搾って インドの銀みたての器にいれて頂きます。
思いの外甘すぎないのは牛乳からできているから?
缶詰で売っていますので、ぜひお試しください。
来月は最後の炉となります。どんなお道具と出会えるでしょうか。

*誕生会茶会