2018年07月26日のつぶやき

厳しい暑さが続きます。
なんど言葉に出しても暑さが過ぎぬなら、涼やかな籠に草花をいけたり、そのまま飾って涼を感じてみませんか?
先の 智美術館で目にいたしました、あの籠の名品は手元におけずとも、
蓮では気軽なものを多数取り扱っております。
この夏、いかがでしょうか?
水谷 六々斎「竹籠」
一見どれも同じにみえるかもしれませんが、竹表面の一皮を削って染める「着色法」、
竹の脂を抜く「柔竹法」、竹を二枚重ねて編む「二枚がけ」など、
その取り扱いによって色合いも変わります。
組み方も、「ざる目」「四つ目」「もろ目」など。
編み方は「縄編み」「松葉編み」など、
一本の竹にこれほどの美を見いだせる感性と、それを形にしてしまう技にため息が出ます。

作者は不明ながら、どの花をいけよう、と創作意欲がかきたてられる籠です。

もっと気軽に自宅の草花をさしてみるだけでも、気持ちがよいものです。

秋が年々短くなってきましたが、次回カタログはいよいよ200号となります。
長年支えて頂いたお客様の御期待に添う、秋の品々をご用意して、
来月はじめにはお届け申し上げたく、よろしくお願い申し上げます。
皆様くれぐれもお大切にお過ごし下さいませ。