七夕のお茶会

七夕のお茶会を開きました。

梅雨と台風などで豪雨が続きます。

九州関西の方々には、どうか被害無く過ぎてくれますようにお祈りしております。

今月は七夕。

大宮八幡で名水御神水を賜り、そのお水でお茶を点てることとなりました。

「多摩の大宮」と云われた武蔵野の地に沸いたため名水となり、今も大宮八幡宮境内の多摩清水社からは御神水が湧き出ています。

朝早くスタッフが汲んできてくれました。

 

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大宮八幡宮

 

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神水

蓮の手水に注ぎ、頂いた短冊を笹に飾ります。

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蓮の手水

 

 

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大宮八幡宮短冊

寄付には今村 紫紅「七夕そよがせ 黒き家並み 画賛」を涼しげな短冊掛に。

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今村 紫紅 画賛短冊

 

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本床には 流れる天の川を想い 玄法の「道」を

傍らには涼しげかつ清い白い山法師、その名も「織姫」

そして添える葉蘭は「天の川」です。

「釣舟花生」は天の川を渡らせ、牽牛、織り姫を会わせててくれましょうか。

 

香合は「かうち(交趾)糸巻 香合」

交趾は、中国南部で生産された陶磁器の一種で、ベトナムのコーチシナ(交趾支那

との貿易で交趾船によりもたらされたことに由来する名称とされています。

 

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本床

西村 道爺 /大西 浄長(折紙)「四方雲龍 釜」「小型 唐銅 鬼面 風炉

蓋置は「唐銅 一閑人」

「木地 釣瓶 水指」が新鮮に映ります。

西村道爺氏は京都三条釜座に住し、表千家七世 如心斎宗左(1705~1751)の頃に活躍した西村家四代釜師です。 原叟時代から如心斎時代の名工とされ、 西村家代々「道や(弥・也・爺)」を名乗った処から、俗に「ててどうや」との呼称があります。

大西 浄長氏は千家十職釜師大西家、十二代長男。

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釜、風炉、水指、蓋置

相上 俊郎「木地 内金 棗」

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相上 俊郎「木地 内金 棗」内側

茶杓は成瀬 宗巨「銘 七夕 茶杓

 

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茶杓 銘 七夕

涼しげな主菓子の器として、益田 芳徳「ぐらすはち」に亀廣永「したたり」を。

こちらは京都の地下水を使った、まさにこの時期こだわりのお菓子です。

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主菓子

干菓子は亀屋良長「七夕」短冊を通す穴まで、きちんとあいております。

振り出しには金平糖を。

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干菓子

いかがでしょうか?

ちょっといつもの七夕とは違った趣向を凝らしてみました。

次回は盛夏のお稽古となります。

皆様ご自愛くださいませ。