一気に秋めいた日に炉開きをいたしました。
今年は炉の季節の短さにとまどいを覚えましたが、こうやって無事集いがかない、
心新たに炉でたてるお茶を味わえますことに、ありがたさを感じております。
寄り付きには 大田垣 蓮月の短冊を
「冬山家 ほしがきの軒にやせゆく山里のよあらし寒くなりにけるかな」
本床には 春見 文勝「紅葉舞秋風」
花はようやく咲き始めた 侘助を一重切 竹花入に。
先月より 集った方々にさして頂く趣向に。
初体験の殿方曰く、(用意された全ての花-白侘助,南天照り葉,磯菊、嵯峨菊)を
さしたい!というお気持ちをおしとどめ、先月担当のKさんがアドバイザーとなって
下さり、かように立派なものとなりました。
香合は、吉田 仙萩「萩 松毬 香合」
鈴木 盛久「布団 釜」
茶平 一斎 「真塗 炉縁」
高野 昭阿弥「染付蜜紺 水指」が華やぎを与えてくれます。
谷村 丹後(造)立花大亀(箱書花押)「銘 聴松 茶杓」
お薄は 大樋年郎「長之字 安南 茶碗」
こちらは初期の作品とあって、珍しいと人気でした。
石井 不老「赤楽 茶碗」は
ぽってりと手にあたたかみが感じられる色合いです。
清閑寺窯「色絵六瓢 蓋置」
こちらも品があり、炉開きにふさわしい蓋置かと。
お約束の猪子餅は、成城あんやでお取り寄せ。
「南蛮金箔散 菓子器」がまた調和を与えてくれます。
次回は、年明け末日にみなさんお元気で再会を願いつつ。
蓮のカタログは 一月十一日頃よりお手元に届く予定でおります。
現在ばりばり作成しております。
皆様よい年末年始をお迎えくださいますよう。