雨中の茶会

台風や地震が続き落ち着かない六月となった。

今月最後の日に 雨中の茶会を開いた。

台風一過の蹲を清めて

「瀑布」小林 呉橋

景年門,日本青年絵画共進会などに出品。明治三十三年岡倉秋水らと日月会

を結成、明治四十年正派同志会の幹事。

「秋圃群鶏」など景年ゆずりの花鳥

 

 「織部 片口 蹲」は花手水の趣向  紫陽花を。

軸の瀧の絵の下にあるので、滝壺に花がさいているかのよう。

本床

 

「胡麻竹 つぼつぼ透 風炉先」を広げると、とてもいい作りと色つやであった。

茶道具でよく使われる つぼつぼの由来をみると、

京都市内で十七世紀から幕末までにかけて、丸い土製の小壷が良く出土される。

時代は異なっても大きさはほぼ同じくらいで、胴径3-4cm, 高さ1.5-2.5cmに

おさまる。

茶の湯のつぼつぼは 出土品とほぼ同じ大きさ、形をしたてごねの焼き物、楽焼きが

あり、茶会懐石膳でなますなどを添えて出される。

永楽保全、楽慶入の作品が残されている。

この器から考案されたとされる「つぼつぼ紋様」がある。

裏千家八世 一燈(1719-1771)の頃から、この紋様をあしらった茶道具が多く

作られるようになった。

(財)京都市埋蔵文化財研究所・京都市考古資料館より抜粋)

とある。

 

釜 十五代 菊地 正直「鵬雲斎好 六瓢 釜」

無病息災の六瓢

保寿堂。釜師。実父十四代菊地正直に師事。日本工芸会正会員。

砂鉄による制作。昭和三十四年山形生

 

「唐銅 面取 風炉」角谷 莎村

日本工芸会会員、府工芸功労賞。昭和六十二年歿七十六歳大阪生

どっしりと厄も追い払ってくれるかのよう。

風炉 釜 風炉先 水指

胡麻竹 つぼつぼ風炉先

「色変り 四滴 茶入」山口 茂.......清水の趣向なので薄器として使ったもの。

中国より伝わった四つの形状の陶器茶入れの総称。

 主に薄茶用の替え茶器として用いられている。

 四つが一組となっており、稽古用は蓋がひとつのみ。

・油滴 ゆてき 肩部分に小さな注ぎ口(油注ぎのような形)がある器形

・水滴 すいてき 肩部分に小さな注ぎ口(油注ぎのような形)がある器形

・弦付 つるつき 口の上の部分に、半円形のつる(弦)がついている器形

           弦を横にした状態が正面。

・手瓶 てがめ 肩から胴にかけて、持ち手(取っ手)がついている器形

四滴茶入

「唐銅 エフゴ 建水」
「竹一双」前田昌道(箱書花押)

「南蛮縄簾 水指」中森 楽助 水が肌に感じられる備前

水指


「銘 苔清水 竹 茶杓」海野 宗泰(造)松長 剛山(筒書花押)

 

「銘 鎌倉山 白覆油滴 茶碗」竹田 益州(箱書)中西 美和(造)

銘 鎌倉山 白覆油滴茶碗

「織部 平茶碗」矢野 鐵山

織部 平茶碗

「白磁 碗」川瀬 竹志

白磁 碗

「ざる 長盆」 葉蘭を敷いて清々しく使う。
水無月(清閑院製) 厄払いの菓子
水滴を散らし、楊枝も葉蘭も水で清めておく。

水無月

「水仙形 總浪流 菓子鉢」ぎりぎりまで冷蔵庫で冷やしておく
氷餅(小原製)琥珀糖(津山製) 紅白で

干菓子

次回は秋に入ってからとなります。

こちらのブログは9月からインスタに移行いたします。

どうぞ引き続きご高覧下さいますようお願いいたします。

ホームページより 無料カタログもお申し込み頂けます。

併せてよろしくお願い申し上げます。

梅雨入り

梅雨入りを迎え、新しいカタログ準備も整いました。

今回は 西本願寺のお軸が数点掲載されています。

「浄土真宗本願寺派十五世宗主 住如 像」

西本願寺十五世 住如 像

 

天台座主大僧正、総本山延暦寺貫主の墨蹟

即真 周湛

「閑居瓣道梵王宮守夜老僧茶釜中静坐焚香寒搨上鐙前四想福田切」

即真 周湛

「菊水蒔絵 阿古蛇 棗」不蔵庵 龍渓(箱書)

江戸末の茶人、江戸下谷曹洞宗洞雲寺住職。

「菊水蒔絵 阿古蛇 棗」

 

来月からこちらのブログのURLが変わる予定です。

蓮慈光美術のホームページをご覧ください。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

jikoh.co.jp

 

 

 

 

 

 

炉塞ぎの茶会-春の名残

年々春と秋の爽やかな季節が短く感じられる中、

まさに春の名残りにふさわしい天候のもと、炉塞ぎの茶会が開かれた。

 

本床

本床には 

「百花過尽緑陰成」了庵 宗義

 

四代 一ノ瀬 宗辰 作

「胡銅 利休好 鐸置 花入」へ

紫蘭の鮮やかな色が映える花入となった。

花入

香合は 

十四代 亀井 味楽 「高取 香合」

 

香合

「煤竹 結界」が雰囲気があって見事と評判に。

「銘 きく桜 竹茶杓」宮崎 央

二代 村瀬 治兵衛 「独楽 茶器」

「高取 水指」 十二代 高取 八山

「銘 春霞 利休桜 黒 茶碗」 藤井 誡堂(箱書) 佐々木 輝夫(造)

結界 水指 茶器 茶杓 

透木釜

佐藤 清光「透木 釜 海老鐶」を「無垢 桐置炉」へ

「粉吹 小福茶碗」

 

「粉吹 小福茶碗」 乕渓山水月窯

「松代焼 茶碗」

「松代焼 茶碗」 松井窯

建水

「唐銅口糸目建水」二代金森紹栄

蓋置

「三島 蓋置」 緑園

今回注目されたのが こちらの手付皿。

十三世 表千家 即中斎(箱書) 二代 中村 梅山(造)

「薩摩いこ餅」竜乃家・製を頂く。

 

主菓子 「仁清写 手付皿」

「砂張 干菓子器」には

「葛餅」榮太郎製と

「八ツ橋」京栄堂を。

干菓子器

次回は風炉の季節を迎える。

早くも汗ばむ陽気となっているだろうか。

 

開炉

先月末、開炉を迎えることができた。

ギャラリーを和室にみたてて、本床には

澤 梁堂(さわ りょうどう)師の

楓葉経霜紅(ふうようは しもをへて くれないなり)
「楓の葉は、厳しい霜を経てこそ、より鮮やかに紅葉する」を。

 

香合は三部のひとつ織部として、

飛井 隆司(とびい たかし)・篠ヶ洞窯

「鳴海織部 香合」

この名称赤土、白土など二種類の土を使うことを指す。

 

花は嵯峨菊と南天

金重 道明 「備前 伊部 花瓶」へ。

 

嵯峨菊は丁字菊、伊勢菊、肥後菊などと並ぶ古典菊のひとつ。

一般的な菊より遅い十一月頃に見頃を迎える。

華奢な姿とは違って丈夫な花。

南天は難を転ずる、など縁起物としても名高い。

花が少ないこの季節、寒さが厳しければより赤みを増す葉は

茶席に欠かせない。

本床

 

香合

花瓶

インド更紗布と「黒塗 外七宝繋鳥の子風炉先」

釜は 高橋敬典「平丸 筋入 釜」を「無垢 桐 置炉」へ。

 

 

今回はじめて皆具を使うことに。

火箸使いは慣れないと当たりそうでこわごわと。

 

「黄交趾 松唐草 皆具」中村 翠嵐

皆具

紋様の松唐草は

中国由来の柄。厳冬にも常緑を保つため、長寿の意味を持ち、

また、めでたい柄としても用いられます。

「交趾」とはベトナム北部のこと。

当時現地を支配した前漢〜唐が置いた「交阯郡」に由来する。

交趾焼きは明代に始まり、紫・緑・黄の三彩を使った焼き物のこと。

中でもその黃色は圧倒的に有名。

華やぎが暖かかみも運ぶようだった。

 

茶杓は「銘 初紅葉 竹 茶杓」 

吉田 高仙(造)足立 泰道(筒箱書花押)

 

薄器は 真塗 中棗

 

薄茶茶碗

「楽山焼茶碗」十一代 長岡 空権

 別号/住右衛門/空味

 島根県指定無形文化財

 伊羅保風、南蛮風、など朝鮮系の茶陶を中心に造る。

空権 楽山焼

「赤膚焼 紅葉茶碗」七代 大塩正人

 赤膚焼、遠州七窯の一つ。

赤膚焼 茶碗

「萩 茶碗」吉賀 将夫

 泉流山窯、吉賀大眉(文化功労者)長男。

 山口県芸術文化功労者

萩焼

主菓子は

瓢盆に真塗 椿紋椀

井村屋 お汁粉

主菓子

干菓子は

銀杏サブレ あずき色のサブレはまさに小豆の風味でした。

 

干菓子

次回は年明けの予定です。

皆様時節柄ご自愛下さいませ。

 

観月の茶会

 

 

観月の茶会

爽やかな秋晴れのはずが最後の夏日となった本日、観月の茶会で集った。

それでも吹く風はやはり秋のもので、光を落とした中でお月見の風情を

楽しめた。

お軸は

「清風明月」中野 南風」

本床

床飾には趣向をこらし

「存星塗 茶盆」には

「孔雀 天目釉 ぐい呑」若尾圭

「花 酒觴」小山 富士夫

「灰釉 ぐい呑」河本 五郎

「黒唐津 徳利」

 

花はこの暑さに耐えて咲いてくれた秋の花々。

紫式部、芒、稲、水引草、萩、友禅菊、吾亦紅を

春慶塗 手桶花入 へ

 

「南部 鉄瓶」星山 直正と

信楽 木の葉透 瓶掛」

「遠山 焼杉 風炉先(京間)」とインド更紗

鉄瓶と風炉

鉄瓶

鉄瓶は 水を含むと色が一気に濃くなる。

 

茶籠は古いもの。

道具を取り合わせ組んでいく楽しみがある。

「唐物 四方 茶籠」

唐物 茶籠

 

茶碗も 月の禅語にちなんだものなど 取りそろえてみた。

 

「乾山写猿 茶碗」橋本 紫雲

乾山写 猿

「月に兎 茶碗」氏家 常美

月に兎

薩摩焼 抹 茶碗」永田陶芸

 かの昔、御所車で御簾越のお月見として、

薩摩焼

主菓子は 月とも、栗とも見立てられる、

和栗 ショコラクッキー(ろすまりん)

やきいも棒 徳島鳴門金時 (東尾商店)

三宝に奉書を敷いて お月見飾りとして。

 

干菓子は お月見煎餅(もめん弥)

 

菓子

このところ秋が年々短くなっていく気がするが、貴重な季節、

次はどのような趣向にしようか

楽しみが加わる。

初風炉

待ち焦がれた爽やかな風炉の季節が到来しました。

本床には 

臨済宗紫野大徳寺塔頭三玄院

長谷川 寛州「竹有上下節」を。

本床

花は 矢筈芒、紫蘭、青楓、令法、山法師を 有馬籠へ

大好きな籠の季節、涼やかな風を運んでくれます。

籠と花々

 

香合は 道場 宗広「桐絵 埋木 香合」

加賀蒔絵、漆芸作家、先代は父、友吉に師事し茶道具専門に作る。

蒔絵の指導にも尽力し、職方を多く育てる。

埋もれ木とは、樹木が長い年月、水中、または土中にあって炭化した木。黒茶色で材質が堅く、細工物に用いられます。

 

香合

川崎 鳳嶽(削)松本 実道(筒書花押)「銘 和心 白竹 茶杓

 

薄器は 鈴谷 鉄五郎「芽柳蒔絵 大棗」

輪島蒔絵師、一后一兆に蒔絵を学び、きりっとした蒔絵が特色。茶道具中心に造る。

昭和七年輪島生

薄器と茶碗

水指は 山本 義博「染付 草花紋 水指」

さらに涼を運んでくれます。

水指

薄茶碗は

加藤 十右衞門「蕎麦風 茶碗」

西山 伯 窯「斗々屋 茶碗」

森里 陶楽「仁清 八ッ橋 茶碗」

渓古 石香「富士之絵 赤 茶碗」

 

藤井 宗喜「唐銅 棒ノ先 建水」

建水

蓋置 「駅鈴」(えきれい)

蓋置

円形の中央を丸く抜いたドーナツ型を横に割った形で、間に玉を入れた蓋置。

駅鈴は駅路(えきろ)ともいい、律令制で官命によって旅行する者に中央官庁と地方国衙(こくが)から下付した鈴のことで、駅馬の供与を受ける資格を証明し、駅使はこの鈴を鳴らして旅行したといわれています。

 

楽しみのお菓子は 

今木屋 謹製「鮎」

青楓を添えて 涼やかな竹編 菓子器へ蓋をして盛ります。

主菓子

 

干菓子は あやめ 八つ橋を

平安 表正「長陽 菓子器」へ

干菓子器

 

 

干菓子

次回は梅雨の時期でしょうか。

皆様の風炉のお道具揃いにお役にたてますことを願っております。

春の茶道具

東京では入学式に満開の桜を迎え

日々新緑がまぶしさを増して参りました。

今月は炉の最後の月となります。

最新カタログ商品より少しお道具をご紹介いたします。

 

九代 大樋 長左衛門

九代 大樋 長左衛門「飴釉 茶碗」

高8×径12.3 共箱

上田 寿方

上田 寿方「信楽 筒 茶碗」

高10×径10.7 共箱

「惺斎好 青漆 爪紅 小卓」

十二代 堀内 宗心(箱書)

十二代 堀内 宗心(箱書)向井 一郎(造)

「惺斎好 青漆 爪紅 小卓」

天板裏に朱花押・共箱

 

大内焼 煎茶碗

 

富岡 鉄斎(字)二代 宮川 香斎(造)

富岡 鉄斎(字)二代 宮川 香斎(造)

「大内焼 煎茶椀 十客」

高5×径5.7 

高台内押印・腹に鉄斎書銘・共箱

 

今月の茶会は釈迦生誕をお祝いする 灌仏会を予定しています。

ご覧頂けますればありがたく存じます。