2013-01-01から1年間の記事一覧

2013年炉開き

11月27日水曜日 宗和流炉開き茶会お稽古をいたしました。 本年も霜月、大切な行事「炉開き」を無事迎えることが出来ました。 閑寂幽遠の名残から一転、一陽来復の有卦に。 本床掛物は、匡堂 良純「山呼萬歳声」 山は呼ぶ萬歳の声。 前漢の武帝が元封元年(前…

木喰仏 微笑の誘い②

越中木喰仏巡り第二弾です。(旅の前半記事はこちらへ) お次ぎは長岡市小国の真福寺(しんぷくじ)へ向かいました。 階段をのぼり、夏の蝉たちが大合唱している杉林の参道を行くと… 一木造り仁王尊の巨像が納められた仁王門が現れました。 1本のケヤキの木…

木喰仏 微笑の誘い①

今年の夏、北海道から鹿児島まで日本全国にて千体以上彫られたという木喰上人の「木喰仏」を見に越中を回ってきました。言葉にならない程感動しました。 二回に分け、記事に紹介致します。木喰仏を彫られた木喰上人は、山梨県身延生まれで、生涯に三度改名し…

和食と和の器

日本食文化のユネスコ無形文化遺産への登録申請が話題になっていますね。 今や世界一の食大国である日本。ミシュランのレストラン掲載数はフランスをしのぐ世界一とのことですが、このようにブログを書きながら思うのはThe日本食…というお料理は高級なものば…

残月の茶会

10月30日水曜日 残月の茶会お稽古をいたしました。 寄付掛物 「残月(白蔵主)」魚水 作 本床掛物 「秋千々々々千秋 秋果 画賛」月舟 宗中(賛)円山 應震(画) お花は不如帰や野の花 野菊 紅蓼 升麻 を庭から摘んで、 宗全籠に挿してみました。 風炉先「鵬…

井戸茶碗 戦国武将が憧れたうつわ

青山 根津美術館で開催されています、高麗茶碗の王者といわれる井戸茶碗の展覧会に足を運びました。 井戸茶碗は「一井戸、二楽、三唐津」と云われる三代茶碗の王者です。 井戸茶碗の中で名物手井戸を大井戸と言います。 大井戸茶碗の著名なものに、喜左衛門…

ガーダー・アイダ・アイナーソン

先日表参道ラットホール・ギャラリーにて展示はもう終了していますが、 Gardar Eide Einarsson 「I Am The Only Free Man On This Train」を拝見致しました。 ガーダー・アイダ・アイナーソンは、1976年ノルウェー生まれ、ニューヨークと東京を拠点に活動す…

竹内栖鳳展

先日竹橋の東京国立近代美術館で開催されておりました「竹内栖鳳展」へ足を運びました。 栖鳳の代表作から初公開の作品まで約110点が一同に揃う素晴らしい展覧会でしたので記事にご紹介! 竹内栖鳳(たけうちせいほう/1864−1942)は近代日本画の先駆者で、戦…

観月之茶会

遅ればせながら9/27の観月之茶会をご紹介いたします。 上弦半月が夜半姿を見せてくれました。残暑厳しい夏から、いよいよお茶会の季節到来です。寄付のお軸は 松本 交山「猿猴捉月 対幅」 月に手を伸ばす姿が愛らしいこと文晁、抱一に師事、江戸深川八幡境内…

国宝 興福寺仏頭展

東京藝術大学美術館で開催中の「国宝 興福寺仏頭展」に足を運びました。 今回の中心は、15世紀初頭火災で長年行方不明だった白鳳時代の仏像仏頭です。 平安末期、飛鳥の山田寺から運びこまれた巨大な白鳳時代の銅造仏像は、東金堂の本尊、薬師如来として安置…

次回店でのお稽古は九月二十七日(金)です。本日のお稽古「重陽の茶」をおこないました。

現在、中国美術を中心にお買い受けのご相談をお待ち致しております。 ::: 書画・茶道具・新古美術品の専門店 蓮・慈光美術 ::: 本日もバタバタと忙しくしてしまいましたが、お稽古無事に迎えることが出来ました。東京都世田谷区は本日も快晴、蒸し暑さは厳し…

お買い受けのご相談、カタログのご希望・お探しの品のお問い合わせ随時お受けしております。

夏休みが明けて速くも1週間、デスク周り・店全体の整理整頓・反省、お稽古のことなど、秋に向けて進めておりました。 毎月10日発行の郵送カタログ受注を中心に受け付けております蓮・慈光美術ですが、 「訪ねてみたい」と感じていただける店舗づくりにも努めて…

牛に引かれて善光寺

長野県の無宗派単立寺院 善光寺に行ってまいりました。 詣でられた方多いと思いますが備忘録です。日本において仏教が諸宗派に分かれる以前からの寺院であることから、宗派の別なく宿願が可能な霊場と位置づけられている。また女人禁制があった旧来の仏教の…

蓮の茶

全国帰省ラッシュで新幹線も飛行機も高速道路も大混雑。 蓮夏期休業中ですがブログは更新!暑い夏を涼しくする蓮の花のお品をご紹介します。 今年の店先の蓮は元気で満開です。 毎年1年の中で1番寒い日に店主が鉢替えします。 今月のSKYWARDにベトナム ハノ…

本日は猛暑でしたね

お盆休みといえども!蓮の水やり・カタログ準備やら、何かと店での仕事が尽きない店主・スタッフです。 お楽しみ・蓮のヤフオク出品が始まっております。 http://storeuser6.auctions.yahoo.co.jp/jp/show/auctions?userID=garelly_ren&u=;garelly_ren 18日迄の…

立秋、8月の茶会に向けて

8月30日(金)蓮・慈光美術、座敷お茶稽古のためのノート 日頃のご愛顧まことに有難うございます、まだまだ残暑厳しいこの頃、お見舞い申し上げます。蓮・慈光美術は、来る8月11日(日)〜8月19日(月)の8日間のあいだ、誠に勝手ながら夏期休業を取らせていた…

近日中のこと

日中は暑さが厳しい日々が続いておりますが皆様お元気でお過ごしですか? もう早朝は秋を思わせる風もありますね。 8.6、8.9、8.15と、3.11。日々の平穏無事に感謝を込めて、黙祷と合掌を。。。 さて、蓮・慈光美術は、来る8月11日(日)〜8月18日(日)の7…

牛久大仏

あっという間に8月上旬です。 カタログ151号、暑い中たくさんのお問い合わせ誠にありがとうございます。 ご覧になられたことある方もいらっしゃるかと思いますが、足を運んだ際驚きましたので記事に致します。 正式名称「牛久阿弥陀大佛」は、茨城県牛久市に…

もうご覧になられましたか?映画「風立ちぬ」にみられる日本の食器、小道具たち

ついついそういう所を観てしまいます、スタジオジブリ宮崎駿監督「風立ちぬ」原作は堀辰雄道具だけで結構映画のシーンがネタバレするかもという位に宮崎映画の衣食住の描写には 本当にたくさんの美術品、生活道具、食器(と美味しそうな食べ物たち!)がよく…

夏真っ盛り

全国のチビッコのみなさんはそろそろ夏休みでしょうか? 東京都では何十年かぶりに海開きがあったそうですね。 夏休みなんて全くない方もいらっしゃるかもしれません… が、東京国立科学博物館では大王イカ展が大盛況。 長崎にはアントニオ・ロペス展が巡回。…

「史上最高額」の写真家 アンドレアス・グルスキー

大盛況のグルスキー展ですけれども、さっそく足を運びました。人が多かったですね。 Andreas Gurskyは、ドイツ・ライブチヒ 1955年生まれ。 写真史に「タイポロジー(類型学)」という新しいジャンルを確立した巨匠ベッヒャー夫婦に師亭し、現在現代アート分野…

郵送カタログ・蓮151号は八月一日より受付致します!

夏休み前の連休いかがお過ごしでしょう、鰻など召し上がられましたか? 暑さにも慣れ、お祭りや花火・海水浴、ビヤガーデンなど、行楽にお盆帰省にと 体力をつけ、健やかに過ごしたいと思います。 「暑さ寒さも彼岸まで」にはまだ早すぎますが、頑張って参り…

ハラミュージアムアーク群馬

今月号カタログ受付が始まりました。 本日はたくさんのお問い合わせ頂き誠にありがとうございます。さて、本日の記事は先日に引き続いてまたしても原美術館です。 といっても原美術館の群馬県バージョン、HARA MUSIAM ARCについてご紹介致します。 原氏が群…

ソフィ・カル『最後のとき/最初のとき』

品川の原美術館で開催されていたソフィ・カル『最後のとき/最初のとき』に足を運びました。 展示はすでに終了しましたが、記事として紹介します。展示を見た人らと作品について話すと 「いわゆる優等生な女性作家というイメージもある…」 「…自分の今の健康…

夏の昼下がりにいかがでしょう

梅雨も明け、夏、序の口の暑さ。なかなかの厳しさですね。::: 書画・茶道具・新古美術品の専門店 蓮・慈光美術 :::試しに、店の器(平茶碗)と冷菓を組み合わせてみました。彩りにと、蓮名物の自家栽培トウガラシを使ってみました(^^;)ちょっと苦し紛れかな…

六本木・森美術館LOVE展記念のアカデミーヒルズでの講演より考えたこと

武者小路 実篤「天に星 地に花 人に愛」http://jikoh.co.jp/?p=10753詳しい情報あります。 実篤86才の筆は、屈託ない朴訥さをもったものですね。 普段は店の中での事が中心ですが、たまには足を伸ばして 六本木アカデミーヒルズにて, LOVE展 記念シンポジウ…

今日は蟷螂くんご来訪です。

陽はもちろん長く、昼間は蒸して作業効率など落ちていませんか?スペイン人の様にシエスタ(お昼寝)なぞは、なかなか出来ませんが、心持ちそのように涼しい早朝起き、日中休み、 日が落ちてからスパートを掛けるというのも良いかも知れません。そして今年も…

蛍のころ 弐

蛍シーズンど真ん中です。 夏の本席、寄り付きに清流の風を。 蛍のシリーズ第二回です! 作品名:「螢」 作家名:萩原 一羊 総丈:182×28.8 cm 内寸:90.7×26 cm メモ 1:絹本・彩色・状態並(ヤケ大、シミ点少々)一文字金襴・中廻上下緞子表装(下部シミ少…

晴天、初夏のお稽古、少し背伸びしてお手前に挑戦!

91406037 吉田 華正「銀河蒔絵 漆 平茶碗」 漆芸蒔絵師、日本工芸会、日本伝統漆芸展入選、全国漆器展等。昭和十五年石川山中生本日、生徒さんにもこのお茶碗が好評で、印象に残っております。 乾漆で軽く、七夕などにぴったりです。 今日の寄り付きは「螢」…

蛍のころ 壱

昨年もブログにて七夕のお品をご紹介しました。 もう1年たったのですね…今年もまた七夕の席にあう掛軸を選んで参りました。 鈴木 松年「群螢図」 総丈194×50 絹本・彩色・状態並(オレ極少)一文字中廻金襴・上下袿(ヤケ少々、シミ点少々)牙軸・共箱 西京…