十三夜の茶会

長らく間があいてしまいましたが、折しも十三夜の日に茶会を開きました。

寄り付きには 

大田垣 蓮月

「閑居月 外にくまなすものもなし 月さしいる淺茅生の宿」

孝眞 「秋草蒔絵 硯箱」

寄り付き

秋草蒔絵 硯箱

 

 本床

十三夜の月にちなんだ作品を。

 

お供えのお団子も 十三夜にちなんで 十三個。

積み上げ方も作法があります。

今木屋さんのつくりたてで、柔らかく、天には月の黄色いお団子。

 

香合 「萬古焼 兎 香合」機叟(箱書)佐久間 芳嶙(造)と

「竹手付 唐物 花籠」には 

萩(みやぎ野萩、江戸しぼり)芒、吾亦紅、紫式部、白式部、金糸梅、野地菊の

七草を。

本床

 

釜「浜松文 尾垂 富士 釜」を

この時期ならではの「荒磯 鉄風炉(やつれ風炉)」へ。

横河三五郎(造)十二代宮崎寒雉(鑑箱書)

風格が感じられます。

釜と風炉

やつれ風炉

「焼金桔梗蒔絵 螺鈿添 中棗」

桔梗蒔絵 中棗

「清月 茶杓」東山 大山

「唐銅 一閑人」蓋置

「蕎麦釉 茶碗」青木 木米

木米 茶碗

「銘 神光 茶碗」十三世 表千家即中斎(書)神路山焼(造)

私共店頭で、一目見て気に入ったという初参加の方。

憧れのお茶碗での一服はいかがでしたでしょうか。

神光 茶碗

「妹塗 漆桶形 建水」岡本漆園(漆専堂)

漆専堂ならではの つややかな光沢。

建水

 

水指は 箱書あれども 不詳。

形も肌も美しい 信楽の水指

信楽 水指

 

主菓子

「焼〆 半月 皿 六客」大迫 みきお作、に

今木屋さんの お月見団子を合わせると、

夕闇に明るく照らされた月が そこに。

 

「真塗 秋月 菓子器」と「秋色七草」赤坂柿山」

これ以上ない見事な組み合わせ、と自賛しきり、絶賛しきり。

 

秋月 菓子器

干菓子

十三夜の今夜、お見送りに外へ出ると、煌々としたお月様が。

次回は早くも 開炉となります。