初風炉の茶会

薫風-風炉の時期到来となったものの、すぐ梅雨入りも追いかけてきてしまった。

寄り付きには 「枇杷」柴田 是真

色紙を軸装にした作品。

蒔絵を阪内寛哉に学ぶ。画は鈴木南嶺の門。

後京都で岡本豊彦に付き研鑽し、画風一格を成す。近代の名手。

 

寄り付き

枇杷

本床お軸

「青山元不動 白雲自去来」謙宗 景雲

臨済宗円覚寺派瑞泉寺

 

せいざんもとうごかず はくうんおのずからきょらいす

万縁万境-周囲のいろいろな現象に心をとらわれて右往左往することなく、山のように少しも動ずることなく、泰然としてわが道を貫き通せ という

ー迷える者にはすっと入り込む。

 

本床

「瓢 手付花入籠」初代 池田 瓢阿

 

竹工芸師、三井物産の数寄者益田鈍翁より「瓢阿」の号を賜わる、

また「大正名器鑑」を編んだ高橋箒庵らと親交があった。

明治十四年和歌山生昭和八年歿五十四歳

 

この見事な籠には 咲き始めた鉄線、紫蘭、山法師を。

堆朱彫 香合

香合

雲龍釜」三代 原 晃悦

 二代 大国籐兵衛に師事

「古銅 四方風炉

 朽木 綱貞珍蔵 玉庵箱書珍蔵と書有。玉庵箱書

雲龍

古銅 四方風炉

「染付近江八景 芋頭 水指」淡海せ々 陽炎園(岩崎 新定)蒔絵師

水指

釜と水指

「輪島塗 竹 沈金 棗」蒔絵師 坂下 雄峰

茶杓「銘 若芽 竹 茶杓」吉口 桂堂(筒書花押)

臨済宗紫野大徳寺塔頭瑞峯院五百九世。

茶杓

 

蓋置 十二代 堀内 宗完(花押)「青楓 染付 蓋置」

薫風にふさわしいすっきりした姿色合いです。

表千家流堀内家、不審庵理事、平成九年宗完の名を兄の長男にゆずり、

宗心を名のる。

蓋置

人間国宝 十二代 中里 太郎右衛門「唐津 茶碗」

唐津 茶碗

南口 閑粋「乾山 青楓 茶碗」

杣山窯。初代宮川香雲、十六代善五郎に師事。杣山焼を再興する。

昭和三十三年大阪生

青楓 茶碗

不昧好「若草」彩雲堂製を

「不二見焼 籠 菓子器」村瀬 四郎に

不昧公お好み三大銘菓は

春の「若草」、秋の「山川」、そして「菜種の里」

松江を代表される銘菓内、「若草」を 彩雲堂初代が復活させる。

主菓子

 

干菓子

 「ガネーシャ」若狭屋久茂製

スパイスの香りがきいたお干菓子です。

 

干菓子の包み

年々雨が激しくなりますが、皆様お気をつけてお過ごしくださいますよう。