本来は来月となりますが、一足先に成道会のお茶会をいたしました。
成道会(じょうどうえ)とは、お釈迦様が悟りを開いた事を記念して行われる法要のことです。
臘月(旧暦12月)の8日に降魔成道したと伝承されているので、成道会を臘八会
(ろうはちえ)と称して、この日に法要が行われます。
禅宗のお寺では12月1日から8日まで昼夜座禅に励みます。
お釈迦様(当時は貴族出のシッダールタ)は六年に及ぶ厳しい修行をされ、骨と皮になるまでやせ衰え、苦行のみでは悟りを得られない、と一旦山を降りられます。
身体を清める為、ナイランジャナー川で沐浴をします。
川近くの樹の下で、弱ったお釈迦様をスジャータという娘がミルク粥を作って差し上げ、その後心身ともに回復したお釈迦様は、心を落ち
着かせて、近隣の大きな菩提樹下に座し、悟りを得られます。
これ以降「ブッダ」(悟った人)と名乗るようになりました。
ブッダガーヤのマーハーボーディ寺院(大菩提寺)の裏にある金剛宝座が、その悟りを開いた聖地です。
店主もこちらを参拝しておりますが、仏教とのみならず、ヒンズー教、ジャイナ教、チベットの僧他色々な宗教の信者、僧侶が参拝に訪れて
おります。
寄付には 「釈迦出山降魔図」
迫力ある作品です。
本床には 太室 宗辰(大徳寺真珠酬恩両庵二十世)
光源寺特山箱書(南坊系茶人。江戸駒込光源寺住職)
「臘八偈」(ろうはちげ)
明星一見雪重
こちらの読みにお詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひご教示お願い致します。
花はようやく咲いてくれた
蓮の侘助を
角谷 莎村「唐銅龍耳 水瓶」に。
主菓子はスジャータのお粥を
イメージして珍しい新米のういろうです。
甘みがあって滋味が感じられました。
四代 須田 青華 「古九谷 桃樹双鳥図 飾皿」に映えましょうか。
お茶碗は「祖母懐 茶碗(三島筒茶碗)」江戸末頃の作品です。
森 香洲 「虫明焼 雪竹絵 茶碗」 虫明焼 窯主森 角太郎の子
年内最後のお稽古でした。新しい年はどんなお道具にいたしましょうか。 蓮の
カタログでお選び頂けます様に。よろしくお願いいたします。