2017年11月29日のつぶやき

本来は来月となりますが、一足先に成道会のお茶会をいたしました。
成道会(じょうどうえ)とは、お釈迦様が悟りを開いた事を記念して行われる法要のことです。
臘月(旧暦12月)の8日に降魔成道したと伝承されているので、成道会を臘八会
(ろうはちえ)と称して、この日に法要が行われます。
禅宗のお寺では12月1日から8日まで昼夜座禅に励みます。
お釈迦様(当時は貴族出のシッダールタ)は六年に及ぶ厳しい修行をされ、骨と皮になるまでやせ衰え、苦行のみでは悟りを得られない、と一旦山を降りられます。
身体を清める為、ナイランジャナー川で沐浴をします。
川近くの樹の下で、弱ったお釈迦様をスジャータという娘がミルク粥を作って差し上げ、その後心身ともに回復したお釈迦様は、心を落ち
着かせて、近隣の大きな菩提樹下に座し、悟りを得られます。
これ以降「ブッダ」(悟った人)と名乗るようになりました。
ブッダガーヤのマーハーボーディ寺院(大菩提寺)の裏にある金剛宝座が、その悟りを開いた聖地です。
店主もこちらを参拝しておりますが、仏教とのみならず、ヒンズー教ジャイナ教チベットの僧他色々な宗教の信者、僧侶が参拝に訪れて
おります。
寄付には 「釈迦出山降魔図」

迫力ある作品です。

本床には 太室 宗辰(大徳寺真珠酬恩両庵二十世)
光源寺特山箱書(南坊系茶人。江戸駒込光源寺住職)
「臘八偈」(ろうはちげ)
星一見雪重
こちらの読みにお詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひご教示お願い致します。

釜は 佐藤 清光「帯霰地紋 平丸釜」

                 花はようやく咲いてくれた
蓮の侘助
                  角谷 莎村「唐銅龍耳 水瓶」に。

主菓子はスジャータのお粥を
イメージして珍しい新米のういろうです。
甘みがあって滋味が感じられました。
四代 須田 青華 「古九谷 桃樹双鳥図 飾皿」に映えましょうか。

お茶碗は「祖母懐 茶碗(三島筒茶碗)」江戸末頃の作品です。


   森 香洲 「虫明焼 雪竹絵 茶碗」 虫明焼 窯主森 角太郎の子 
年内最後のお稽古でした。新しい年はどんなお道具にいたしましょうか。    蓮の
カタログでお選び頂けます様に。よろしくお願いいたします。