清涼の茶会

一段と暑い風が吹く一日となりましたが、連店内ては、それを忘れるかのように涼を集め、
立礼式でお稽古をいたしました。
寄付には 後藤 瑞巖 宗硯「竹葉々起清風」
虚堂和尚が旅に出る友に贈った詩で、「相送当門有修竹爲君葉葉起清風」の一節です。
別れゆく君に餞別は何も無いが、門前の修竹の葉がさやさやと清風を起こし別れを惜しんでいる。
竹の葉ずれが聞こえてくるかのようです。
お花も涼しげな、宗旦木槿・下野・水引草を、「銅製 竹籠風 掛花入」にいけました。
今回も自分たちで育てたものです。
丸谷 端堂「青銅 笹蟹文香合」も涼を添えます。

「唐銅 朝鮮風炉 釜」に大野 鈍阿「舟形 焼〆 水指」
黒田 宗傳 竹蓋置」
色合い素材が調和しています。



今回お茶碗がすてきでした。
ふんわりしたお抹茶の色合いを、それぞれご覧ください。
「瀬戸唐津 平茶碗」江戸期のものです。
色合い、手触りにうっとりいたしました。
人形屋 幸右衛門「楽焼 描分 平茶碗」
とても小さい平茶碗ですが、なんともいえない色合いとサイズが愛らしいお茶碗です。



お菓子もご注目下さい。
今木屋さん特性「水無月」。どっしりした大きさなのに、
黒糖でさっぱりした甘さ。
お干菓子はスタッフ手作り 「琥珀糖」
こちらも梅酒とオリゴ糖でしつこくない甘さです。
夏のお道具揃えはなかなか難しいのですが、
猛暑の中バスを待つ方々にもお声をかけたくなる、
心地良いお茶席でした。
来月はお休みですので、次回は八月末となります。
皆様連日の暑さ、どうかご自愛下さい。


2018年06月29日のつぶやき

蓮にちなんだ作品をひとつご紹介いたします。

「花梨 如意 蓮」
なんと蓮の実がよっつほど、中で動くのです。
古色がありますが、どの時代で作られて、どなたがお持ちでいらしたのか。
手にとると、風がゆったりと感じられる気がいたします。


明日は夏のお茶のお稽古です。
お道具、軸選びに余念がありません。
茶会記をどうぞお楽しみに!

2018年06月28日のつぶやき

連日の猛暑日蓮も次々と開花しております。

2018年06月22日のつぶやき

今日はこちらは猛暑日となりました。
天候不順な季節とはいへ、一日でこう上がり下がりされては植物もとまどいます。
うちの蓮たちも、おや夏かい?と咲き始めてしまいました。
まだ六月なのに。
毎夏 前を通過するドライバーさん達も楽しみにして下さっています。
新しいカタログ制作も大詰めです。
まだまだ風炉の季節のお買い得商品がございますので、お気軽にお問い合わせください。
お待ちしております。

2018年06月17日のつぶやき

2018年06月04日のつぶやき

今や日本のみならず、海外でも愛好者が多い俳句ですが、名だたる*俳人の作品をご紹介いたします。
下村 為山「四時帖」画帳です。
俳句を子規に学び晩年には俳画を多く描いた。昭和二十四年歿八十五歳伊予松山生
紙本・彩色・十三頁



高浜 虚子「いり日」
同じく正岡子規に師事、雑誌「ホトトギス」を主幹されました。
朱地・短冊台貼・共箱


そしていよいよ正岡 子規の作品です。
「神鳴の雲をふまへて星涼し」
これから迎える夏の句ですね。