2018年06月28日のつぶやき

連日の猛暑日蓮も次々と開花しております。

2018年06月22日のつぶやき

今日はこちらは猛暑日となりました。
天候不順な季節とはいへ、一日でこう上がり下がりされては植物もとまどいます。
うちの蓮たちも、おや夏かい?と咲き始めてしまいました。
まだ六月なのに。
毎夏 前を通過するドライバーさん達も楽しみにして下さっています。
新しいカタログ制作も大詰めです。
まだまだ風炉の季節のお買い得商品がございますので、お気軽にお問い合わせください。
お待ちしております。

2018年06月17日のつぶやき

2018年06月04日のつぶやき

今や日本のみならず、海外でも愛好者が多い俳句ですが、名だたる*俳人の作品をご紹介いたします。
下村 為山「四時帖」画帳です。
俳句を子規に学び晩年には俳画を多く描いた。昭和二十四年歿八十五歳伊予松山生
紙本・彩色・十三頁



高浜 虚子「いり日」
同じく正岡子規に師事、雑誌「ホトトギス」を主幹されました。
朱地・短冊台貼・共箱


そしていよいよ正岡 子規の作品です。
「神鳴の雲をふまへて星涼し」
これから迎える夏の句ですね。

雨中の茶会

ひんやりした雨の中、まさに*雨中の茶会を開きました。
今回席主の趣向が良くあらわれている取り合わせかと思います。
寄付には 川北 霞峰の「蝸牛」の短冊。その短冊掛がすだれでとてもいい風情です。


本床には 坪井 杜国「紫陽や 品かはりゆく 花の色 画賛」
この方は尾張蕉門の有力者で、芭蕉に特に目を掛けられていたそうです。元禄三年歿 三十四歳。

大好きな竹籠の季節がやって参りました。
竹竺「唐物写胴脛当手付 篭」そこへ やまぼうし、鉄仙、紫蘭を添えてみました。
香合は鈴木雅也「楓 蒔絵吹漆丸香合」です。蒔絵の上品なこと。
蓋置は竹器師 黒田 宗傳「竹 蓋置」
今回もスタッフが丹精込めて育てた花々です。
釜と風炉もこれ以上ない相性の良さをご覧下さい。
瓢棚には 春斎「松溜塗 吹雪茶入 内梨子地」と藤井 厚二「染付 水指」
野雁の羽箒で清めてお点前を始めます。
茶杓は東竹斎(造)藤田 寛道(筒箱書花押)「銘 八ッ橋 茶杓

建水もいい味わいです。
勝龍寺窯「縄のれん建水」建水以外にも使いたくなる何ともいえない焼き物です。

この藤井 厚二氏は号を聴竹居とされる、建築家です。
日本で初めて「環境共生住宅」を考えられ、建物の理想は、日本の気候風土と日本人の体に適した建築住宅であるべし、と唱えられました。
昭和三年「聴竹居」木造平屋を建てられ、茶室もございます。茶道はもちろん、華道、ボート、陶芸など嗜み、
敷地内には茶室、陶芸窯、職人用の住居もあったそうです。光悦もかくやと!

主菓子は「落とし文」今木屋さんのつくりたてです。
落とし文とは、江戸時代人にわからぬように手紙を道ばたに落として渡した、という風習をもとに。
新緑の時期 野山では落とし文の様に筒状に巻かれた葉が落ちていることがあるそうです。
おとしぶみ科の昆虫が落とした「落とし文」から着想を得た銘です。
お皿は「祥瑞手竿付皿」。色合いも涼やかな取り合わせです。

干菓子は京都の緑寿庵清水 「金平糖」青・白・桃色を紫陽花の彩りにみたててみました。
器は大西 清右衛門「青海盆」。

来月はどんな趣向とまりましょう。
変わりやすい季節、皆様どうかお大切にお過ごしください。

2018年05月25日のつぶやき

すでに七月中旬の気温の東京ですが、*瀧の作品を選んでみました。
狩野 常信「高士観瀑図」
絹本・水墨・合箱
常信は狩野一族の画家で、初代尚信の子、伯父の探幽に師事いたしました。
中務卿法印に叙せられた、江戸時代における狩野家屈指の名手です。
正徳三年歿 七十八歳。
まだ江戸はこの業界では近い感覚ですが、平成が終わってしまうとどう感じられるのでしょうか。

荻田 東嶺「高士観瀑図」
南画院同人、師翠雲、山水に長ず。昭和五十四年歿八十歳 栃木の画家です。
紙本・水墨・合箱

瀧のしぶきと音が感じられましたでしょうか?
蓮のカタログ6月号ではこの季節にあわせた作品をたくさんご紹介しております。
ご期待ください。

2018年05月18日のつぶやき

真夏日が続きます。
薫風はいずこに。
お軸も一気に夏にとびましょう。
高久 空木「蛙に河骨」
こうほね、と読みます。
スイレン科の植物で*季語は夏です。黄色い愛らしい花はみられます。
根茎を縦割りにしたものは川骨という漢方薬にもなります。解熱、鎮痛剤の効用があります。
描いたのは染色作家でいらして、ろうけつ染めの意匠は、簡略化されたことで美しさを際立てたてそうです。
平成五年歿 栃木下都賀壬生生
栃木県立美術館、 栃木壬生町立歴史民俗資料館常設展示されております。
総丈208×43.8 内寸135×31.5
麻地・染織・ノリシミ大・共箱
えもいわれぬ味わいの深い作品ですね。

もう一点ご紹介したいのはこちらです。
安藤 耕斎「蘭」
総丈189×36 内寸137×33 紙本・淡彩
詩文、漢籍を松泉、書を龍川、絵は鉄斎に師事された方です。
鉄斎の影響が感じられます。

次回は水に関連するものをご紹介できれば、と思っております。