古美術の知識

蒔絵の技法と種類

今年も中々楽しむ時間も作れないままに、雨の中に桜が散る季節となりました。 強い風と時期がかぶらずに、東京の桜は例年より持ちが良かったように感じます。 今回は、漆工芸技法の一つである「蒔絵」について紹介したいと思います。 蒔絵は、漆器の表面に漆…

最近のお軸

最近の店先のお軸たちです 店先に、一足早い桜の姿が… 美しいです。暖かくなってきたかと思うと、昨日は厳しい冷たさの風。 こんな歌を思い出しました。 君がため 春ののにいでて わかなつむ わが衣手に 雪はふりつつ 春の光の中、明るい気持ちで花を摘みに…

岡本太郎

時折、店先に「いつも店の前を通るとき気になってたんです。」とおっしゃられて立ち寄って下さる方がいらっしゃいます。 「おもしろそうだから。」といって立ち寄って頂くと大変うれしく思います。そして蓮の鉢は冬支度中のようです…本日はyahoo!オークションに…

六世 乾山 三浦乾也

代々徳川家の御家人。江戸焼物を代表する陶工井田吉六の養子となる。五世乾山西村藐庵に学び「乾」一字を贈れ「乾弥」とす。 蒔絵師寛次郎、仏師野村源光から学び破笠細工を独学。幕府から長崎にて造艦伝習を命じられ 仙台藩で西洋型帆船式軍艦開成丸の建造…

尾形乾山の世代

初代乾山には継子はなかった。 2代 3代 乾山尚古斎、宮田弥兵衛(自称) 5代 乾山 西村藐庵、 4代 6代 乾山 三浦乾也、 7代 を襲名すべき6代の娘,尾形乾女は昭和44年に兄弟子のバーナード・リーチと計らい、 乾山の号は6代で終焉とす。 ときの陶工・研究家…

中国の青磁

中国陶磁器の筆頭は青磁。六朝時代に始まり清朝末に及んでいる。窯場も三十数カ所有ると云われる。日本のお茶の世界では、上手物を砧青磁、次に天龍寺青磁、次を七官青磁と云われている。飛青磁は珍重され砧青磁の花入、香炉、香合、鉢など高額です。 よって…

尾形乾山、随分と二番三番品が多い。 青木木米、乾山についで多い、木米自信、青磁、赤絵など支那の写を造っている。 奥川穎川、赤絵専門なれど一種の特長がある。 保全、和全も、随分と出てきて居る。 仁阿弥道八、器用な人だが、無印の写ものは殆んど作っ…