旧 白洲次郎・正子邸 武相荘


年明けてから、バタバタと忙しくしていますが、先日久しぶりにお出かけしました。
東京都町田市、旧白洲邸 武相荘(ぶあいそう)に足を運びました。
白洲次郎・正子夫妻の長女、牧山桂子さんが旧邸宅の萱葺き屋根の母屋・納屋など、ほぼ全域が記念館・資料館となり一般公開されています。
とても雰囲気が良いです。

夫妻が鶴川村の農家を気に入り、職を全て投げ打ち、退職金を注ぎ込んで購入したそうです。戦況の悪化が伴い新宿から正式に転居したそうです。

「カントリージェントルマン」次郎の愛したペイジが展示してあります。

サンフランシスコ講和条約での大役を終え帰国した次郎は、「いま一番やりたいのは野良仕事だ」と周囲に漏らすほど農民生活に馴染んでいたそうです。
農耕機具なども置いてありました。

武相荘には次郎お手製の家具などがたくさんあります。
「シラス」にくりぬかれていてかわいい。弓のこでくりぬいたのかなあ?


GHQ某要人をして「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた次郎さん。
非常にせっかちな性格の風の男次郎さんの英国ゴルフ流儀「PLAY FAST」。
武相荘ショップにはこの「PLAY FAST」Tシャツが売っていまして、もちろん手に入れました。
http://www.buaiso.com/shop-new/shop-komono.html
(これ目当てだったりしました…!)

白洲正子さんもいわずもがな日本の伝統文化に精通した随筆家、古美術蒐集家であられますよね。
白洲正子さん、交友のあった魯山人との大げんかのエピソードもおもしろいですよね。
著書『美は匠にあり』(平凡社)でも魯山人を強く批判しています。
↓以下引用
「えばること、欲が深いこと、虚栄心の強いこと、それらはまだ、許せるとして、有名人や金持ちの前には、友達も塵あくたの如く扱われることには、付き合いの浅い私にも、さすがに我慢しかねるものがありました」
魯山人は書も巧かった、陶器も巧かった、その他もろもろの覚えていられぬほど多くのものを造り、みな巧かった。が、はたして私はそれらのものの中から、肝に銘じて、なにかをもらったことがあるだろうか。残念ながら、ノウと答えるほかないのである」
ふむふむ。
青山二郎氏も同じように「魯山人の、特に書には、魂がない」と。

館内は撮影禁止なのであしからず。


正子の蒐集した塗り物・焼き物、次郎お手製のライトスタンドなどが展示してありました。
「田」の字造りの家の中は次郎の洋間、正子の和室が対称的でした。

とても良い時間が過ごせました。
が、武相荘にすごく太ったネコがいまして、甘えてきたので撫でようとしたら超強烈なネコパンチを4発くらってしまいました。
久しぶりに見るような大きなデブネコさんでした。

お近くによられた際は是非。
http://www.buaiso.com/annai.html
東京都町田市能ヶ谷7丁目3番2号
小田急小田原線 鶴川駅 北口下車、徒歩15分