蓮・慈光美術では現在、お煎茶の道具を探しております。

唐物、朱泥、古錫、涼炉、炉台、器局、茶則、茶器揃え、水注 ぼうふら 急須 あらゆる物もの。

http://jikoh.co.jp/?p=10430 張 廣徳 製「錫 果物盛り図 銚座」

第八図 煎茶小集 
楽器を演奏している人が描かれ、描かれている人々の座り方も茶道の時のように「キチンと正座」ではないのが見てとれますね。

第九図 煎茶小集
「飯山義方の華甲(61才)を祝して江都神田弄珠亭に館柳湾、亀田綾瀬ら九人の同行が、各煎茶器を持参して雅会を催した際の淡彩写生図である。画者は同好の一人、休庵すなわち椿々山である。全冊七頁の帳よりなり、茶をたてるもの、挿花するもの。古器を品するもの、書画を愉しむ物、明清楽を奏し、又は傾聴するものなど文人煎茶の情景を如実に彷彿している」(煎茶点前 佐伯 太著 河原書店p7)


竹林で突然この様な方がいらしたらびっくりしますね。客人は立ち飲みしたのでしょうか。。。
お煎茶をたしなまれる方のなかには、棚を日曜大工でつくるかたもいらっしゃるそうで、それも又、素敵ですね。

富岡鉄斎 筆 「煎茶器名巻」
江戸時代後期の煎茶会の様子を知るには、
いわゆる「茶会記」(茶会において、例えばどのような道具の室来、季節の花、懐石、菓子、掛け軸を用い、どのような茶会をひらいたのかを記録した会記)が便利であるが、煎茶道の会記については数少なく、形式化されたものは少ない。
図入りでその場の雰囲気を生々とつたえようとする物が多い。
この会記は、富岡鉄斎 田能村直人といった南画家も残しているが、
煎茶もまた流派があり、各派に遺る会記や芳名帳には、出席した者の即興詩や画が有ったりと奔放なものである。

しかし武将や公家といった権力を持った立場の者に限られて形式ばった事だったのではなく、
幕末〜明治の貴人、文人たち(男性が主)が茶道よりのびのびと、また違った気楽な雰囲気で興じたもののようですね。


「元来はこれと竹炉とを携えてあるいは亭樹に、舟中に、あるいは樹下、石上好みの場所を選んで、煎、淹興をやるのにふさわしく仕組んだもの。(中略)『唐物』の呼称を持って、中国製品、とくにその古器ほど珍重される」

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この様な煎茶の御道具が全てそろって、かつて煎茶を愉しんだ文人達の「興景」というものを想う経験を、再び持ちたいのです。


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煎茶はすなわち形式張った上流の社交に限られない、ヤング・ティー・エチケットである?
(つづく)