季春のお茶会を開きました。
まもなく去る平成と、春を惜しむお茶会のご報告です。
まずは本床には 真巖 宗乗「花 為誰開」の堂々たるお軸です。
この季節にお茶席によく飾られる禅語ですが、
花は誰のために咲くのでしょうか、何のために咲くのでしょうか。
ありのまま自分の立ち位置にせい一杯の力を出してただ咲いています。
花のありのままのすがた、天真自爾の妙境に遊ぶ境地を説いています。
お花は 菜の花、小判草、花みずきを「南蛮 花入」に。
香合は「隅田川焼 都鳥 香合」
紙釜敷も鳥のたゆとう水のイメージで選んでみました。
棚は桑小卓です。
「平建水」「板橋 蓋置」若島 孝雄「芽張柳内霞 大棗」そして
「南紀 男山焼 牛染付 水指」がぴったりあっていました。
佐藤 清光「透木釜 海老鐶」
奥田宗春(造)小林太玄(筒箱書茶杓花押)「銘 深みどり 茶杓」
「隅田川焼 都鳥 茶碗」
五代 宮川香斎のお茶碗は橋に柳の 春の風情を感じて下さい。
「花邑」巌邑堂 。大吟醸のお酒の香りが素晴らしかったです!。
「紫野」玉壽軒は 「真塗 四方盆」に。
中にあの大徳寺納豆が入っています。
今回の趣向を感じて頂けましたでしょうか?
お軸の花からきて、花筏、橋、川、水鳥への流れ。
来月は新緑を御題に どんなお道具と出合えるでしょうか?
皆様すてきな休日をお過ごし下さいませ。
蓮は 日曜以外は無休で営業しております!