雛の茶会

雛祭りを前に雛の道具揃えの茶会を開きました。

寄り付きには
谷 文一 「立雛」
 別号/痴斎/文一郎
江戸後期の画家。江戸薬研堀の医師利光澹斎の子。文晁に師事し、

長女宣子を妻とする。
円山派の写実的画風を取り入れ、山水花鳥を得意とする。
文政元年歿三十二歳

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寄り付き



本床
山岸 久祐「花契千年春」
はなはちぎる せんねんのはる
 
美しく咲く花は、まるで永遠に続く春を約束してくれる

ようである。
のどかな春の日々が未来永劫続くように

臨済宗大徳寺派宗務総長、前大徳寺塔頭総見院住職。

金森 浄栄「唐銅 瓢花入」には
折よく咲いてくれた西王母
侘助を添えて

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本床

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花入

金森紹栄の工房にて茶道具類を制作、日本花器茶器美術工芸展入選


中村 翠嵐「交趾菱
餅 香合」
 本名/正機
 父初代翠嵐に師事。交趾焼陶芸家。茶器を中心に作る。

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香合



初代 畠春斎「高台寺文 政所釜」

若島 孝雄「面青海波 炉縁」

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釜 炉縁
 
茶杓は 此君亭「銘 雪月花」
高取 喜恵「高取焼 菱 水指」

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水指
道場 宗廣 「手桶 茶器」
内側が梨地金で まさにお雛様道具そのもの。
蓋が落ちぬよう、扱いが難しそうでした。
 
蓋置 「ぼんぼり」
 
三代 小川 長楽「赤楽 茶盌」

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赤楽 茶盌
十代 永楽 善五郎 了全「安南写 花唐草 茶碗」

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安南写 花唐草 茶碗
菱形ということで、「仁清写 色絵金銀菱文 重茶碗」

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色絵金銀菱文 黒茶碗

朴葉 金箔散らし銘々皿には もちろん桜餅を。

朱高坏には 菱雷おこし。

高坏の円と菱形が良く映えました。

 

東京では春一番が吹きましたが、まだ気温が下がる日が続きます。

皆様どうぞご自愛ください。