夏の暑さも少し落ち着いた今日、立礼 茶籠のお茶会を開きました。
今回は立礼で、型よりも久しぶりの再会、楽しみながらお茶を頂けました。
茶籠は江戸時代の古い籠、お道具揃いで、仕覆も時代がかかって、扱いに注意を払いました。
茶籠お道具は 棗は鉄線蒔絵 平棗、振出は 月下松図 染付 土佐光貞画、
江戸後期 土佐派の画家の手によるものです。寛政時代、内裏屏風・障子に揮毫しています。
茶籠のお道具は 持ち主の趣向が色濃く表れます。
いいもの、すきなものを少しづつ揃える楽しみがあります。
茶籠を運ぶお盆は、本来四角の茶籠に対して丸を求めますが、色合いも風貌も合う、
「鎌倉彫 紅葉四方盆」といたしました。
茶碗は、濃い茶もお薄も珉平焼 「秋草茶碗」。絵柄がそれぞれ風情がありました。
建水は、鎚目エフゴ建水。
銀仕上 銀瓶を低めの翠釉鉢に灰をいれて瓶掛といたしました。
短冊には、下田 歌子(歌)荒木 寛畝(画)
「花さかす かかくすみにも こえぬべし まてとをたねの やまとなでひこ」
なでしこ画賛を。
こちらにお花があるため、あえて添えずにおります。
店の外にはまだ蓮の花と青青とした葉が風にゆれておりました。
お菓子は今回、新潟で銘菓 新潟百花園「煌星」を村瀬 四郎「不二見焼 籠菓子器」に。オレンジピールの香りが良く、柔らかく甘すぎず美味でした。
新潟横田屋「越のひむろ」を此君亭工房「四極盆」に。
重要無形文化保持者・生野祥雲斎氏工房の作品です。
紅白が映えて美しかったです。
お土産に頂いた新潟百花園「にいがた琥珀」、新潟名物をかたどった干菓子を頂き
ながら、ひとしきり和やかな時間が過ぎていきました。
来月はまた新たなお道具ご紹介いたします。
最後になりましたが、
豪雨被害が一日も早くおさまりますことをお祈りしております。