新潟大地の芸術祭 蓬莱山

お盆が過ぎるとすっかり涼しい東京です。西日本の方に台風が来ており心配です。
新潟で大地の芸術祭が開催されています。早足でしたが数カ所だけ見てきました。
少しご紹介します。

芸術祭メイン会場のキナ−レでは蔡國強「蓬莱山」が開催されていました。
中に入ってみると…

…!?
中央のいけに大きな人工の蓬莱山が。

テクテク周りを歩いてみます。
山から霧が吹き出していたり、滝が流れています。

テクテク…なにか様子が変です。

!?背面は真っ二つです。

構造の単管パイプだけで作られた山の背面です。
正面から見ているときは「おおっ山だ…」と単純に見ていたのですが、後ろに回ったときにハッとさせられました。
山の姿が正面だけである、ということで「蓬莱山」というモチーフがフィクション・幻であるという作品の構造がハッキリわかります。
また中国の古くからの画題である「蓬莱山」が、絵の中から切り取られてでてきたようなイメージも持てました。

山の周りには稲の藁でつくられた沢山の船や飛行機がぐるっと取り囲むようにつられていました。

キナ−レはグループ展のようになっており他にも国内外の作家が展示していました。

広い大地の芸術祭、数は全然見れていませんが、おもしろい作品がありました。

http://www.echigo-tsumari.jp/artwork/penglai_hrai
越後妻有里山現代美術館[キナーレ]特別企画展 「蔡國強 蓬莱山―Penglai / Hõrai」
会期:2015年7月26日(日)〜9月27日(日)

一路石川県へ。金沢21世紀美術館へ向かいました。
「われらの時代:ポスト工業化社会の美術」という現代美術のグループ展が開催されていました。


平日なのにすごい混みようでした。金沢21世紀美術館は美術館自体が観光名所としていつも賑わっている感じで…
というか、金沢という場所自体に人が増えたように思います。北陸新幹線の影響でしょうか…すごい。

https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1724
「われらの時代:ポスト工業化社会の美術」
会期:2015年4月25日(土) 〜2015年8月30日(日)
場所:金沢21世紀美術館 展示室

今回は蓬莱山にちなんだお品をご紹介。

作品名:「水墨山水」
作家名:中村 芳中
総丈:184×31.5cm
メモ 1:紙本・水墨・状態並(ヤケ少々、シミ点少々、墨ヨゴレ極少)緞子表装(ツカレ少々)合箱
作家詳細:光琳派の画家、文化頃の人で大阪を中心に活躍、当時森狙仙と並び称せられた
商品番号:60413166


作品名:「水墨山水」
作家名:長田 雲堂
総丈:187×65.6cm
メモ 1:絖本・水墨・状態並(ヤケ大、シミ少々、下部オレ少々)緞子表装・戊寅(明治十一年)筆v
作家詳細:長崎で鉄翁上人に画、池原日南に詩文を学ぶ、陸州に出遊し西郷南州、児玉天雨等の厚志により琉球に渡りさらに清国に渡り、諸名家を歴訪し南宗画筆墨運用法を研究す。大正十一年歿七十四年福井生
商品番号:90716412


作品名:「古画 水墨山水」
作家名:無落款(画)伊達 翠雨(箱書)
総丈:179×39.3cm
メモ 1:紙本・水墨・状態並(オレ少々、オレ部分キレ少々、全体にイタミ欠損跡有)一文字中廻金襴・上下緞子・牙軸・翠雨箱書
作家詳細:翠雨=仙台藩亘理郡坂元館主。画を東東莱に学ぶ。大正十三年歿八十七歳
商品番号:91302580


作品名:「波文 桃堆朱 引盃 蓬莱図 蒔絵 盃台」
作家名:永田 友治
サイズ:盃台として高7×径12.4 引盃高2.5×径10.2cm
メモ 1:状態良・盃台底に「青々子」蒔絵書有・明治二十六年箱新調書有
作家詳細:蒔絵師。正徳〜享保年間の人、尾形光琳本阿弥光悦を慕い琳派風のものをつくる。号「青々子」は青々軒すなわち光琳の弟子を自称している。
商品番号:91602228

余談ですが、金沢市ひがし茶屋街周辺で軒先にかけられたトウモロコシが気になりました。

こんな風に色んなお店やお宅の玄関先にかけられています。
トウモロコシってところがかわいいなと調べてみましたら、
金沢市東山の観音院で、その日に参拝するだけで46,000日分のご利益があるとされる行事「四万六千日」が行われているそうです。
この日観音院で祈祷を受けたトウモロコシに家内安全や厄除けのご利益があるのだそうです。


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