2011-01-01から1年間の記事一覧

⑤書画 切地の称呼

◆金襴 金糸を混織したる上品なる織物。◆絽金襴 絽の様に織りたる金襴。◆竹屋町 絽金襴に比しヨリ多く目の粗き金襴の事。◆緞子 種々なる模様を織り出したるもの。◆金入り緞子 金糸を混織したる緞子なり。◆遠州緞子 普通の緞子よりは、やや太き糸を以て織りし…

④書画 表装の種類

◆丸表装 同一に切地を以て全体を表装したるをいう。◆大和表装 上下と中廻りと別種類様の切地を以て表装せるをいう。◆輪補 左右の柱が極めて幅狭きものの事。◆刳抜表装 小点の書画を表装するに当り、幅広き切地の中央を切り取り、其切り取りたる所へ書又は画…

③書画 紙幅の名称

◆全紙 画箋紙、唐紙、薄紙等の全面 に書きしもの。◆聯落 全紙の側面を三分の一か又は四分の一位切り落としたるをいう。◆半折 全紙を縦に中央より半截したるもの。◆細物 半折よりも一層幅狭く細長きもの。◆聯幅 極めて細長きものをいう。尤も聯幅なるものは、…

秋晴れ

暑かったり、涼しかったりを繰り返しながら、秋になっていきます。 今日は暑いですね。でもこの暑さもあと少しと思うと、少し名残惜しい感じもします。秋はお茶会も多い季節。楽しい季節になりますね。 こんなお道具がありました。私の秋はこんな感じかな?

②書画 描画略

(1)一般的の画◆着色 墨を以て骨子となるべき部分又は輪郭等を描き、其他の部分に彩色を施したるものをいう。◆極彩色 濃厚なる絵具、乃ち群青、緑青等の類を以て、微細の点に迄彩色をなせるもの。◆淡彩 墨を以て大体を書き、その中の或部分或部分に、極淡泊…

②書画 絵画の種類

②絵画の種類◆緑青 山水中の樹木及草花の葉等に用いる緑色の絵具をいう。◆白緑 主として木葉を描出するに用いる所の、少しく白味を帯びたる緑色の絵具なり。◆朱 多く人物画に使用する朱色の絵具なり。◆紅脂 赤色の花等を描くに用いる赤色の絵具なり。◆代赭 樹…

店先の収穫

蓮の店先は日当たりが良く、菜園で色々と育ちます。 黄色緑色ゴーヤ、きゅうり、とんがらし、睡蓮の花。 メダカの鉢も4つあります。先日収穫した黄色ゴーヤさんを裂くと、 真、真っ赤な種… ! 彩度の高いイエローとレッドで まるでガラパゴス諸島。そしてこ…

①書画 一般的用語

本日から9回にわけ、書画取扱に関する用語集を更新してゆきます。 不定期ではございますが書画取り扱いに参考にしていただけたらと思います。①一般的用語◆本筋 正真正銘のものを称して本筋という◆二番物 偽物贋作の事。◆通り物 偽物贋作たりとも、正真正銘の…

内山 雨海

本日もご紹介致します。 作家名:内山 雨海 作品名:「葡萄」 メモ1:紙本・淡彩・状態並(ヤケ大、シミ点極少)額装(裏半面ヤケ大)ご購入検討される方はお早めにメール・フォーム・お電話等でお問い合わせ下さいませ◎ お問い合わせ/ http://jikoh.co.jp/…

中村 不折(箱書) をご紹介

【中村 不折】 南画を真壁雲郷、洋画を小山正太郎・浅井忠に学ぶ。夏目漱石『吾輩は猫である』の挿絵画家として知られている。 書は漢巍六朝を研究し邸内に書道博物館を設立。30歳の時には正岡子規とともに新聞「日本」の記者として日清戦争に従軍し中国に渡…

鈴谷 鉄五郎

本日はきれいなお棗をご紹介致します。 きりっとした蒔絵が、たいへん繊細で美しく、作者のこだわりが伝わってきます。 鈴谷 鉄五郎 は主に茶道具中心に描かれる輪島蒔絵師です。 作家:鈴谷 鉄五郎 作品名:「蔦の細道 平棗」 備考:内銀溜・状態良・高台内…

何て書いてあるの?

本日は一日軸の撮影でした。 その中で印象に残っているのがこちら かなりの達筆、二文字目が分かりません…くずし字辞典を調べると ・ ・ ・ ・ ”端麗”でした。言われてみれば確かに見えるかも! お仕事ですが日々勉強させていただいてます。ちなみに端麗とは…

一、ポットを温めておきます。 茶葉のジャンピングのため球形のポットがおすすめです。二、 茶葉を正確に計ります。 湯コップ一杯につき茶葉ティースプーン一杯半(3g)を目安にして下さい。三、くみたての水を使って下さい。 ポットの下になべ敷を入れると…

カタログ&チラシ&イーラムティー受付中

蓮のカタログ受付が始まりました。今回のお品はいかがでしょうか? 現在カタログと同時に受付ておりますチラシの配送に、ついに2011年イーラムティーのチラシもついております! 社長と今年のイーラムティーと、去年のものをテイスティングカップでききくら…

震災半年後の満月

カタログ128号の受付が9/10から始まりましたが、嬉しいお電話の多さです。 ブログもここ数日、お休みしておりました。やはりお茶は秋がお茶会の本番だからでしょうか。 皆様お茶会で使いたいものをご注文頂いております。東北大震災も昨日で半年が経ちました…

先週は台風が気になる週でしたが、皆様お住まいの所はいかがでしたでしょうか?国内で旅してみたい土地ランキングで常に上位(個人的に)の紀伊半島が、テレビで見ると大変なことになっていました・・雨はそこまでひどくなかった東京ですが、すっきりしない…

イーラム -月想-

蓮・慈光美術では、「西遊庵」というブランドでインド・ネパール紅茶の輸入販売を行っております。 本日は、長年扱って参りましたネパール紅茶「イーラム」をご紹介させて頂きます。 透き通る琥珀色が美しく、 春摘みのファーストフラッシュの沸き上がるよう…

漆の器を

残暑が厳しい予報がでていますが、朝晩はだいぶ涼しくなりました。 夜になるとあちこちから響く虫の音が、日に日に力強く感じられます。そろそろ漆の器が恋しくなってくる季節でもあります。 漆というと、手入れが大変だから、と敬遠されがちですが、 小さな…

お茶会

蓮では毎月、店先でのお茶のお稽古を催しております。 立礼での盆点前でした。茶席のお花 りんどう、すすき茶席のお軸 作家名:久田耕甫秋くくる日よめる めぐりめぐる 月日はけふに ありぬべし わがみにくるる 秋いかにせむ ー耕甫 鎌倉彫りと思われる… 菊…

本日はよい雰囲気のぐい呑み二客をご紹介します。 「太田垣蓮月」の蓮月焼。 江戸時代後期の尼僧・歌人・陶芸家、自作の焼き物に自詠の和歌を釘彫りで施した作品「蓮月焼」は京の土産と言われるほどの人気を博したそう。 絶世の美女と呼ばれた蓮月でしたが、…

どこの壷?

今日は次回カタログ用の撮影が追い込みでした。その中にユニークな壷が… 首の洗練された染付部分とは対称的な大胆な彩色。 恥ずかしながらいままで扱ったことのない 全く初めて見たものでした。 染付や土から瀬戸のものに近いようですが…どなたかご存じの方…

8月も終盤、といっても

ここに来て夏が盛り返してきましたね...。 暑いです。 蓮のある北烏山には、小京都と呼ばれる寺町があり、 緑豊かな場所で、一本道を入れば正に蝉しぐれ。 夏の風物を体感できます。お店にも、 蝉さん、居ました! 「蝉 壁飾」とありますが、掛花としても使…

美しいお顔がありました。

今年は暑い!と思っていたら昨晩なんてとても冷えました。 とおもったらまた本日は暑い… みなさんお体大丈夫でしょうか…蓮の中にはたくさんの書籍があり、社長が蓄積して来たいろいろな知識で本棚はあふれかえっています。twitterでの社長の古美術知識ツイー…

夏期休業もあけ、本日から蓮は元気に動いております!ところで、このブログにもコメント欄があります。 気軽になにか感想や質問を言って頂けたらうれしいなあ… twitterのほうも毎日色々古美術知識などをつぶやいております…! @を飛ばして頂いて、気軽に話し…

22日からお店は通常通り、営業致します。 休みボケは、キッチリ引き締めて行きましょう。 溜まっていると思われる伝言、テキパキ温かく対応出来れば。 実のとこ、わたしは明日交換会(市)に行く予定です。 皆さんのお気に入りは、私のお気に入り。 好いもの見…

六世 乾山 三浦乾也

代々徳川家の御家人。江戸焼物を代表する陶工井田吉六の養子となる。五世乾山西村藐庵に学び「乾」一字を贈れ「乾弥」とす。 蒔絵師寛次郎、仏師野村源光から学び破笠細工を独学。幕府から長崎にて造艦伝習を命じられ 仙台藩で西洋型帆船式軍艦開成丸の建造…

尾形乾山の世代

初代乾山には継子はなかった。 2代 3代 乾山尚古斎、宮田弥兵衛(自称) 5代 乾山 西村藐庵、 4代 6代 乾山 三浦乾也、 7代 を襲名すべき6代の娘,尾形乾女は昭和44年に兄弟子のバーナード・リーチと計らい、 乾山の号は6代で終焉とす。 ときの陶工・研究家…

中国の青磁

中国陶磁器の筆頭は青磁。六朝時代に始まり清朝末に及んでいる。窯場も三十数カ所有ると云われる。日本のお茶の世界では、上手物を砧青磁、次に天龍寺青磁、次を七官青磁と云われている。飛青磁は珍重され砧青磁の花入、香炉、香合、鉢など高額です。 よって…

尾形乾山、随分と二番三番品が多い。 青木木米、乾山についで多い、木米自信、青磁、赤絵など支那の写を造っている。 奥川穎川、赤絵専門なれど一種の特長がある。 保全、和全も、随分と出てきて居る。 仁阿弥道八、器用な人だが、無印の写ものは殆んど作っ…

ハスの葉の上の水滴はビー玉のようにまるく とても美しいです。 蓮・慈光美術も夏期休業に入らせて頂きます! 2011年夏期休業 【8月14日(日)〜8月21日(日)】十分ご注意下さいませ。 休み明けの営業は22日(月)から通常通り行わせて頂きます。よい夏をお過…